LPページとは?ランディングページの作り方・構成・改善方法を解説

著者: B2Bデジタルプロダクト実践ガイド編集部公開日: 2025/12/21

LPページとは何か

Web広告を運用していると、「広告からの訪問者をどうコンバージョンに結びつけるか」が重要な課題になります。この課題を解決する手段として、**LP(ランディングページ)**が広く活用されています。

この記事では、LPページの定義、効果的な構成、作り方、改善方法、制作ツールと費用を詳しく解説します。

この記事のポイント:

  • LPはコンバージョン獲得に特化した縦長の単一ページで、1つの目的に集中して設計される
  • 効果的なLPはファーストビュー(最初の画面)が重要で、ここでユーザーの離脱が決まる
  • 作成手順は「目的設定→構成設計→ツール選定→制作→公開→改善」の6ステップ
  • コンバージョン率の目安は2-3%、5%以上で良好、10%以上で優秀
  • ノーコードツール利用なら月数千円〜、制作会社への依頼なら30万円以上が相場

(1) LPページの定義

LP(ランディングページ)には、広義と狭義の2つの定義があります。

広義のLP:

  • ユーザーが外部から最初に訪問するページ全般
  • 検索エンジン、SNS、広告などから流入した最初のページ

狭義のLP(この記事で扱う定義):

  • コンバージョン獲得に特化した縦長の単一ページ
  • 商品購入、資料請求、問い合わせなど、特定の行動を促すために設計
  • 1ページ完結で、他ページへのリンクを最小限にし、離脱を防ぐ構成

一般的に「LP」と言う場合、この狭義の定義を指します。

(2) 通常のWebページとの違い

LPと通常のWebページ(企業サイトやブログ等)の違いを整理します。

LP(ランディングページ):

  • 目的: 1つのコンバージョンに特化(購入、資料請求、問い合わせ等)
  • 構成: 縦長の1ページ完結型
  • リンク: 最小限(離脱を防ぐため)
  • デザイン: 視覚的に訴求力が高い、画像・動画を多用
  • 情報: 商品・サービスの魅力を集中的に訴求
  • 流入元: 広告(リスティング広告、SNS広告等)が中心

通常のWebページ:

  • 目的: 情報提供、複数ページへの誘導
  • 構成: 複数ページで構成、階層構造
  • リンク: 多数(関連ページへの導線が豊富)
  • デザイン: 情報重視、読みやすさ優先
  • 情報: 企業情報、サービス紹介、ブログ記事など幅広い
  • 流入元: 検索エンジン(自然検索)が中心

LPページの効果的な構成

LPは、コンバージョン獲得のために最適化された構成を持ちます。

(1) ファーストビュー(キャッチコピー・メインビジュアル)

ファーストビューは、ページを訪れたユーザーが最初に目にする画面で、LPの成否を左右する最も重要な要素です。

ファーストビューに含めるべき要素:

  • キャッチコピー: ユーザーの悩みを解決する明確なメッセージ
  • メインビジュアル: 商品・サービスのイメージを伝える画像・動画
  • CTA(行動喚起ボタン): 「今すぐ購入」「資料請求」等のボタン
  • 権威性・実績: 「導入企業1,000社」「受賞歴」等の信頼要素

例:

  • ❌ 悪い例: 「マーケティングツール」(抽象的で何ができるか不明)
  • ✅ 良い例: 「リード獲得を3倍にするMAツール|導入企業1,000社」

重要性:

  • ユーザーの多くは、ファーストビューを見て3秒以内に離脱するか読み進めるかを判断
  • ファーストビューでユーザーの関心を引けないと、以降のコンテンツは読まれない

(2) 本文(問題提起・解決策・実績)

本文は、ユーザーの悩みに共感し、解決策を提示し、信頼を築く構成になっています。

効果的な本文の流れ:

1. 問題提起(ユーザーの悩みに共感)

  • 「こんな課題を抱えていませんか?」
  • ターゲット層が抱える具体的な悩みを列挙
  • 例: 「リード獲得が伸び悩んでいる」「メール配信の効果が分からない」

2. 解決策の提示(商品・サービスの紹介)

  • 「〇〇なら、その課題を解決できます」
  • 商品・サービスの特徴・機能を紹介
  • メリット・効果を具体的に説明

3. 実績・導入事例

  • 「導入企業1,000社」「顧客満足度95%」等の数値
  • 具体的な導入事例・お客様の声
  • ビフォー・アフター(導入前・導入後の変化)

4. 料金・プラン

  • 明確な料金表示(税込・税抜を明記)
  • プラン比較表
  • 無料トライアル・返金保証などの情報

5. よくある質問(FAQ)

  • ユーザーの疑問・不安を解消
  • 導入時の懸念を払拭

(3) CTA(行動喚起)の配置

CTA(Call To Action)は、ユーザーに行動を促すボタンやリンクです。

効果的なCTAの配置:

  • ファーストビュー: 最初の画面に配置(すぐに行動したいユーザー向け)
  • 各セクションの終わり: 説得力のある説明の後に配置
  • ページ最下部: 最後まで読んだユーザー向け

CTAのデザイン:

  • 目立つ色: アクセントカラーを使い、他の要素と区別
  • 明確なテキスト: 「今すぐ購入」「資料請求」「無料で試す」等、行動が明確
  • 大きめのサイズ: クリックしやすいサイズ(スマホでも押しやすく)

配色の基本:

  • メイン・サブ・アクセントの3色を基本にする
  • 多すぎるとCTAが不明瞭になる

LPページの作り方(6ステップ)

(1) 目的・ターゲットの設定

LP作成の第一歩は、目的とターゲットを明確にすることです。

設定すべき項目:

  • 目的: 何を達成したいか(資料請求、問い合わせ、商品購入等)
  • ターゲット: 誰に向けて作るか(業界、役職、課題等)
  • KPI: コンバージョン率の目標(例: 5%)
  • 流入元: 広告の種類(リスティング広告、SNS広告等)

例: B2B企業向けMAツールのLP

  • 目的: 資料請求の獲得
  • ターゲット: 中小企業のマーケティング担当者、リード獲得に課題を感じている
  • KPI: コンバージョン率5%以上
  • 流入元: Google広告(「MAツール」「リード獲得」等のキーワード)

(2) 構成設計(ストーリー・コンテンツ優先順位)

LPの構成を設計します。ストーリー(流れ)とコンテンツの優先順位が重要です。

構成の基本フロー:

  1. ファーストビュー: キャッチコピー・メインビジュアル・CTA
  2. 問題提起: ターゲットの悩みに共感
  3. 解決策: 商品・サービスの紹介
  4. 実績・導入事例: 信頼構築
  5. 料金・プラン: 具体的な情報提供
  6. FAQ: 疑問・不安の解消
  7. 最終CTA: 行動を促す

コンテンツの優先順位:

  • デザインより「何を伝えたいか」が重要
  • 最も伝えたい情報を上位に配置
  • ユーザーの関心が高い情報(料金、実績等)を目立たせる

(3) ツール選定と制作

LPを制作するツールを選定します。

選択肢:

1. ノーコードツール(プログラミング知識不要)

  • Wix: 月額900円〜、初心者向け、テンプレート豊富
  • Canva: 月額1,500円〜、デザイン重視、直感的な操作
  • STUDIO: 月額980円〜、デザイン性が高い、プロ仕様
  • ferret One: 月額1万円〜、B2B向け、MA機能付き

2. 制作会社への依頼

  • 費用: 30万円以上が相場
  • メリット: プロのデザイン、完成度が高い
  • デメリット: 費用が高い、修正に時間がかかる

推奨:

  • まずはノーコードツールで作成し、効果を確認してから制作会社への依頼を検討
  • 費用対効果を考え、小規模で始める

LPページの改善方法(LPO)

LPは公開後の改善が重要です。**LPO(Landing Page Optimization)**という最適化施策を継続的に実施します。

(1) コンバージョン率の目安(2-3%が一般的、5%以上で良好)

LPのコンバージョン率の目安は以下の通りです。

コンバージョン率の目安:

  • 一般的: 2-3%
  • 良好: 5%以上
  • 優秀: 10%以上

注意点:

  • 業界や商材により大きく異なる
  • B2B企業の資料請求は3-5%、ECサイトの購入は1-2%が一般的
  • 自社の目標値を設定し、継続的に改善

(2) A/Bテストの実施

A/Bテストは、異なるデザインや文言を比較して、より効果的なバージョンを見つけるテスト手法です。

A/Bテストの例:

  • キャッチコピー: パターンA「リード獲得を3倍に」 vs パターンB「月間100件のリード獲得を実現」
  • CTAボタンの色: パターンA「緑」 vs パターンB「赤」
  • 画像: パターンA「商品画像」 vs パターンB「利用シーンの画像」

実施方法:

  • LPを2つのバージョンに分け、訪問者をランダムに振り分け
  • コンバージョン率を比較し、効果の高い方を採用
  • Google OptimizeやVWOなどのツールを使用

(3) よくある改善ポイント(ファーストビュー・CTA・配色)

LPOでよく改善されるポイントは以下の通りです。

改善ポイント1: ファーストビュー

  • キャッチコピーを明確にする(抽象的→具体的)
  • メインビジュアルを変更(商品画像→利用シーン)
  • CTAボタンを目立たせる(色・サイズ・配置)

改善ポイント2: CTA

  • ボタンのテキストを変更(「詳細はこちら」→「今すぐ無料で試す」)
  • ボタンの色を変更(目立つ色にする)
  • ボタンの配置を増やす(各セクションの終わりに配置)

改善ポイント3: 配色

  • メイン・サブ・アクセントの3色に統一
  • CTAボタンはアクセントカラーで目立たせる
  • 背景色を調整(読みやすさ優先)

改善ポイント4: コンテンツの優先順位

  • ユーザーの関心が高い情報(料金、実績等)を上位に配置
  • 冗長な説明を削減
  • FAQ を充実させる(疑問・不安を解消)

LPページ制作のツールと費用

(1) ノーコードツール(Wix、Canva、STUDIO、ferret One等)

ノーコードツールは、プログラミング知識不要でLPを作成できるツールです。

主要ツール比較:

ツール 月額料金 特徴 適用企業
Wix 900円〜 初心者向け、テンプレート豊富 小規模企業、個人事業主
Canva 1,500円〜 デザイン重視、直感的 デザイン性を求める企業
STUDIO 980円〜 プロ仕様、デザイン性が高い デザイン重視の企業
ferret One 1万円〜 B2B向け、MA機能付き B2B企業、リードナーチャリング重視

(2) 制作会社への依頼(30万円以上)

制作会社への依頼は、費用は高いですが、完成度の高いLPを作成できます。

費用相場:

  • 一般的な制作: 30〜50万円
  • 高品質な制作: 50〜100万円
  • 大規模な制作: 100万円以上

メリット:

  • プロのデザイナー・ライターによる制作
  • 完成度が高い
  • A/Bテスト設計などのサポート

デメリット:

  • 費用が高い
  • 修正に時間がかかる(追加費用が発生する場合も)
  • 社内にノウハウが蓄積されにくい

(3) ツール利用(月数千円〜)の費用対効果

費用対効果の比較:

ノーコードツール:

  • 初期費用: 0円
  • 月額費用: 900円〜1万円
  • 修正: 自社で即座に対応可能
  • ノウハウ: 社内に蓄積

制作会社:

  • 初期費用: 30万円以上
  • 月額費用: 0円(保守契約がある場合は月額費用が発生)
  • 修正: 追加費用が発生
  • ノウハウ: 外部依存

推奨:

  • まずはノーコードツールで作成し、効果を確認
  • コンバージョン率が目標に達したら、制作会社への依頼を検討
  • 小規模で始め、継続的に改善する

まとめ:LPページを作成すべき企業・シーン

LPは、コンバージョン獲得に特化したWebページで、広告運用において重要な役割を果たします。

LPを作成すべき企業:

  • Web広告を運用している企業(リスティング広告、SNS広告等)
  • リード獲得・資料請求・問い合わせを増やしたい企業
  • 商品・サービスの訴求を集中的に行いたい企業

LPを作成すべきシーン:

  • 新商品・新サービスのリリース時
  • キャンペーン実施時(期間限定の特典等)
  • 広告からのコンバージョン率を改善したい時

次のアクション:

  • 目的とターゲットを明確にする(資料請求、問い合わせ、購入等)
  • ノーコードツール(Wix、Canva、STUDIO、ferret One等)に登録
  • テンプレートを選び、ファーストビューを作成
  • コンテンツ(問題提起・解決策・実績)を作成
  • CTAボタンを適所に配置
  • 公開後、コンバージョン率を測定し、A/Bテストで改善

LPは公開後の改善が成功の鍵です。まずは小規模で始め、データを見ながら最適化していきましょう。

※この記事は2025年1月時点の情報です。LP制作ツールの機能・料金は頻繁に更新されるため、最新情報は各ツールの公式サイトをご確認ください。 ※コンバージョン率は業界・商材・ターゲット層により大きく異なります。自社の目標値を設定し、継続的に改善してください。

よくある質問

Q1LPとは何ですか?通常のWebページとの違いは?

A1LPはコンバージョン獲得に特化した縦長の単一ページです。通常のWebページと異なり、1つの目的(購入、資料請求、問い合わせ等)に集中して設計され、他ページへのリンクを最小限にして離脱を防ぐ構成になっています。

Q2LPのコンバージョン率はどのくらいが目安ですか?

A2一般的に2-3%、5%以上で良好、10%以上で優秀とされます。業界や商材により大きく異なります(B2B企業の資料請求は3-5%、ECサイトの購入は1-2%が一般的)。自社の目標値を設定し、継続的に改善してください。

Q3LPを作成するツールはどれを選ぶべきですか?

A3予算が限られるならWixやCanva(月額900円〜1,500円)、B2B向けでMA機能も必要ならferret One(月額1万円〜)、デザイン性を重視するならSTUDIO(月額980円〜)が適しています。まずはノーコードツールで始め、効果を確認してから制作会社への依頼を検討してください。

Q4LP制作にかかる費用はどのくらいですか?

A4ノーコードツール利用なら月額900円〜1万円、制作会社への依頼なら30万円以上が相場です。費用対効果を考え、まずはツールで作成し、A/Bテストで改善を繰り返すのが推奨されます。

Q5LPの改善(LPO)はどうやるべきですか?

A5A/Bテストで効果を検証しながら改善します。主な改善ポイントは①ファーストビュー(キャッチコピー・画像)、②CTA(ボタンの色・テキスト・配置)、③配色(メイン・サブ・アクセントの3色)、④コンテンツの優先順位です。コンバージョン率を定期的に測定し、継続的に最適化してください。

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B2Bデジタルプロダクト実践ガイド編集部

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