中小企業にHubSpotは向いている?無料プランから始める導入ガイド

著者: B2Bデジタルプロダクト実践ガイド編集部公開日: 2025/12/10

中小企業のDX動向とCRM導入の背景

中小企業でCRM/MAツールの導入を検討する際、「HubSpotは中小企業でも使えるのか?」「無料プランでどこまでできるのか?」という疑問を持つ方が多いのではないでしょうか。

この記事では、中小企業のDX推進状況を踏まえた上で、HubSpotの特徴・料金プラン・導入時のポイントを解説します。無料プランから始める選択肢や、他ツールとの比較も含めてご紹介します。

この記事のポイント:

  • 中小企業のDX理解度は49.2%(2024年調査)で、IT人材不足が課題だがCRM等のクラウドツール導入は加速傾向
  • HubSpotは無料プランから始められ、ユーザー数5名まで基本機能を無料で利用可能
  • Starterプランは月額約2,400円〜(2ユーザー)と低コストで、中小企業でも導入しやすい
  • まずは無料プランで操作性を体験し、トライアルで機能の過不足を確認してからプラン選定がおすすめ
  • Professional以上のプランは導入支援必須(初期費用36万円〜84万円)のため、中小企業はStarterから始めるのが堅実

(1) 中小企業のDX理解度(49.2%)と推進状況

中小企業基盤整備機構が2024年に実施した調査によると、中小企業のDX理解度は49.2%でした。約半数の企業がDXを理解しており、人手不足解消や生産性向上への期待が高まっています。

(参照: 中小企業基盤整備機構「中小企業のDX推進に関する調査」2024年 https://www.smrj.go.jp/research_case/questionnaire/fbrion0000002pjw-att/202412_DX_report.pdf)

(2) IT人材不足とクラウドツール導入の加速

中小企業庁「2024年版 中小企業白書」によると、IT人材不足が中小企業の課題となっています。一方で、クラウドベースのCRM・SFA・MAツールは専用ハードウェア不要で導入しやすく、中小企業でも採用が加速している状況です。

(参照: 中小企業庁「2024年版 中小企業白書」第7節 DX https://www.chusho.meti.go.jp/pamflet/hakusyo/2024/chusho/b1_4_7.html)

(3) CRM・SFA・MA導入のビジネス効果

CRM(顧客関係管理)・SFA(営業支援システム)・MA(マーケティングオートメーション)を導入することで、以下のビジネス効果が期待できます:

  • 顧客情報の一元管理
  • 営業活動の効率化
  • リード獲得・育成の自動化
  • データに基づく意思決定

HubSpotとは|中小企業にとっての特徴とメリット

(1) HubSpotの概要|CRM・SFA・MAの一体化プラットフォーム

HubSpotは、米国HubSpot社が提供するCRMプラットフォームです。マーケティング・営業・カスタマーサービスの機能が一体化しており、複数ツールを個別に契約するよりコスト効率が良いのが特徴です。

2024年9月時点で世界120ヵ国以上、22万社以上が利用しており(HubSpot公式発表)、Gartner社のB2Bマーケティングオートメーション部門で4年連続「Leader」評価を獲得しています(Gartner調査)。

(2) 中小企業向けメリット1:無料プランから始められる

HubSpotの最大の特徴は、無料プランが用意されている点です。

無料プランの主な機能:

  • ユーザー数5名まで利用可能
  • 基本的なCRM機能(顧客情報管理)
  • メール送信(月間2,000通まで)
  • ランディングページ作成
  • フォーム作成
  • チャット機能

お試しレベルではなく、本格的に利用できる機能が無料で提供されているため、中小企業でも導入しやすいと言われています。

(参照: Digital Urala「中小企業がHubSpot CRMを導入すべき3つの理由」https://digital.urala-design.jp/blog/中小企業がhubspotのcrmを導入すべき3つの理由)

(3) 中小企業向けメリット2:低価格のStarterプラン(月額約2,400円〜)

無料プランで物足りない場合、Starterプラン(月額約2,400円〜、2ユーザー)という低価格オプションがあります。必要な機能だけを選択して導入できるため、コストを抑えながらステップアップできます。

(4) 中小企業向けメリット3:クラウドサービスで短期間導入可能

HubSpotはクラウドサービスのため、専用ハードウェアが不要です。無料プランやStarterプランなら、数日〜数週間で基本的な運用を開始できます。

HubSpotの料金体系とプラン比較|無料プランから始める選択肢

(1) 無料プランでできること(ユーザー数5名まで、基本機能)

前述の通り、無料プランではユーザー数5名まで、CRM・メール送信・ランディングページ作成・フォーム作成・チャット機能が利用できます。

無料プランの制限:

  • メール送信数:月間2,000通まで
  • 高度なレポート機能は利用不可
  • カスタムレポートは作成不可

(2) Starterプラン|月額約2,400円〜(2ユーザー)

Starterプランでは、無料プランの機能に加えて以下が利用できます:

主な機能:

  • メール送信数の増加
  • 基本的なマーケティングオートメーション
  • リードスコアリング(簡易版)
  • A/Bテスト機能

料金目安:

  • Marketing Hub Starter:月額約2,400円〜(2ユーザー)
  • Sales Hub Starter:月額約2,400円〜(2ユーザー)
  • Service Hub Starter:月額約2,400円〜(2ユーザー)

(参照: HubSpot公式「マーケティングソフトウェアの価格表」https://www.hubspot.jp/pricing/marketing/enterprise)

(3) Professional・Enterpriseプラン|導入支援必須・初期費用36万円〜84万円

Professional・Enterpriseプランは高機能ですが、導入支援が必須です。

Professional:

  • Marketing Hub Professional:月額約12万円〜
  • 初期費用:36万円(導入支援必須)

Enterprise:

  • Marketing Hub Enterprise:月額約48万円〜
  • 初期費用:84万円(導入支援必須)

中小企業にとっては高額なため、まずはStarterプランから始めるのが堅実と言えます。

(参照: 営業DX.jp「【2025年最新】HubSpotの料金体系」https://flued.jp/eigyou-dx/dx-tool/hubspot-pricing/)

(4) 2024年3月の料金改定|シートベースの価格体系

2024年3月の料金改定で、「シート」ベースの価格体系に変更されました。ユーザー数(シート数)によって料金が変動するため、最新の正確な価格はHubSpot公式サイトで確認することを推奨します。

中小企業がHubSpot導入時に検討すべきポイント

(1) 導入目的と自社の課題を明確にする

HubSpot導入の前に、以下を明確にしましょう:

  • なぜCRM/MAツールが必要か?
  • 現在の営業・マーケティングの課題は何か?
  • HubSpotで何を達成したいか?

「HubSpotを導入すること自体」が目的にならないよう、注意が必要です。

(2) まずは無料プランで操作性を体験

有料プランを契約する前に、無料プランで操作性を体験することをおすすめします。実際に触ってみて、自社の業務フローに合うかを確認しましょう。

(3) 向いている企業|インバウンドマーケティング・リード育成重視

HubSpotが向いている企業の特徴:

  • インバウンドマーケティングでリード獲得を強化したい
  • 見込み顧客の育成(ナーチャリング)を自動化したい
  • 営業とマーケティングを一体化して効率化したい
  • 複数ツール(CRM・SFA・MA)を統合して管理したい

(4) 向いていない企業|シンプルな顧客管理のみ、コスト最優先

HubSpotが向いていない企業の特徴:

  • シンプルな顧客情報管理だけで十分
  • マーケティングオートメーションは不要
  • コストを最優先し、無料の代替ツールで済ませたい

このような場合、Zoho CRMやGoogle スプレッドシートなど、よりシンプルなツールを検討するのが適切です。

(5) 導入支援パートナー企業に相談するメリット

Professional以上のプランは導入支援が必須ですが、中小企業がStarterプランを導入する場合も、パートナー企業に相談することでスムーズに運用開始できる場合があります。

パートナー企業に相談するメリット:

  • 自社に合ったプラン選定のアドバイス
  • 初期設定のサポート
  • 運用立ち上げ支援

HubSpotの導入事例と他ツールとの比較

(1) 中小企業の導入事例|レバレジーズ株式会社等

HubSpot公式サイトには、日本企業を含む導入事例が多数掲載されています。レバレジーズ株式会社などの事例では、リード獲得数の増加や営業効率化の効果が報告されています。

(参照: HubSpot公式「製品導入事例の一覧」https://www.hubspot.jp/case-studies-directory)

(2) HubSpotとSalesforceの違い|見込み顧客育成 vs 顧客情報整理

HubSpot:

  • 見込み顧客育成(リードナーチャリング)と営業自動化が強み
  • 無料プランや低価格プランがあり、中小企業でも導入しやすい
  • インバウンドマーケティングに適している

Salesforce:

  • 顧客情報の整理・共有が強み
  • 大企業向けで高機能・高価格
  • カスタマイズ性が高い

中小企業で初めてCRM/MAを導入する場合、低価格で始められるHubSpotが選択しやすい傾向があります。

(3) 他のCRM・SFAツールとの比較(Zoho CRM、kintone等)

HubSpot vs Zoho CRM:

  • Zoho CRMは月額約1,680円〜と低価格
  • HubSpotはMA機能が強く、マーケティング重視の企業に適している

HubSpot vs kintone:

  • kintoneは業務アプリ構築プラットフォーム(CRM専用ではない)
  • HubSpotはCRM・SFA・MAに特化し、専門機能が豊富

(参照: 100inc「【2025年最新版】HubSpot料金プラン解説」https://hubspot.100inc.co.jp/hubspot-pricing-plans)

まとめ|中小企業がHubSpot導入で成功するためのポイント

HubSpotは無料プランや低価格のStarterプランがあり、中小企業でも導入しやすいCRM/MAツールです。ただし、導入目的を明確にせず「HubSpotを導入すること自体」が目的になると、期待した効果が得られない可能性があります。

導入成功のポイント:

  • 導入目的と自社の課題を明確にする
  • まずは無料プランで操作性を体験する
  • トライアルで機能の過不足を確認してからプラン選定する
  • いきなりEnterpriseではなく、StarterやProfessionalから始める
  • 必要に応じてパートナー企業に相談する

次のアクション:

  • HubSpot公式サイトで無料プランに登録し、操作性を体験する
  • 自社の営業・マーケティングの課題を整理する
  • 導入事例を参考に、期待する効果を明確にする
  • 他のCRM・SFAツール(Zoho CRM、Salesforce等)とも比較する

自社の規模・予算・必要機能に合ったツールを選び、営業・マーケティングの効率化を実現しましょう。

※この記事は2025年11月時点の情報を基に作成しています。最新の料金プランはHubSpot公式サイトをご確認ください。

よくある質問

Q1中小企業でもHubSpotは使えるか?

A1使えます。無料プランや低価格のStarterプラン(月額約2,400円〜)があり、中小企業でも導入しやすいです。従業員20名以下やひとり法人でも、インバウンドマーケティングで営業とマーケティングを一体化し効率化できます。

Q2HubSpotとSalesforceの違いは?

A2HubSpotは見込み顧客育成と営業自動化が強みです。Salesforceは顧客情報の整理・共有が強みです。中小企業で初めてCRM/MAを導入する場合、低価格で始められるHubSpotが選択しやすい傾向があります。

Q3導入支援は必要か?

A3Professional以上のプランは導入支援が必須(Marketing Hub Professionalで36万円、Enterpriseで84万円)です。中小企業は、無料プランやStarterプランから始め、必要に応じてパートナー企業に相談するのがおすすめです。

Q4どのプランを選べばよいか?

A4まずは無料プランで操作性を体験し、トライアルで機能の過不足を確認してから選定するのがおすすめです。いきなりEnterpriseではなく、StarterやProfessionalから始めてアップグレードする方法が堅実と言えます。

Q5導入にどのくらいの期間がかかるか?

A5クラウドサービスのため、専用ハードウェア不要で比較的短期間で導入可能です。無料プランやStarterプランなら、数日〜数週間で基本的な運用を開始できます。ただし、Professional以上のプランは導入支援が必須なため、数ヶ月かかる場合もあります。

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B2Bデジタルプロダクト実践ガイド編集部

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