Google広告って何?どう始めればいい?
「リスティング広告」「ディスプレイ広告」といった言葉は聞いたことがあるけれど、具体的な仕組みや費用感がわからない。そんな悩みを持つマーケティング担当者は少なくありません。
Google広告は、Googleが提供する広告出稿サービスです。検索エンジン、YouTube、Gmail、Webサイトなど、さまざまな場所に広告を掲載できます。世界シェア85%の検索エンジンにアクセスできるため、短期間での集客効果が期待できる手法として多くの企業に利用されています。
この記事では、Google広告の基本的な仕組みから種類、料金体系、始め方まで、初心者向けにわかりやすく解説します。
この記事のポイント:
- Google広告はクリック課金型で、1日数百円からでも運用可能
- 広告の種類は検索、ディスプレイ、動画、ショッピングなど8〜9タイプある
- クリック単価の相場は50〜100円、月額予算は平均30万円(小規模は3〜10万円から)
- 初心者はリスティング広告(検索キャンペーン)から始めるのが推奨される
- 2024年はAI機能が大幅に導入され、広告運用の自動化が進んでいる
Google広告とは
まず、Google広告の基本的な仕組みを理解しましょう。
(1) Google広告の仕組み(検索・YouTube・Gmail・Webサイト)
Google広告(Google Ads)は、Googleが提供する広告出稿サービスです。2018年7月まで「Google AdWords」という名称で提供されていました。
Google広告を使うと、以下の場所に広告を掲載できます。
広告の掲載場所:
- Google検索結果: 検索キーワードに連動したテキスト広告
- YouTube: 動画の前後や途中に表示される動画広告
- Gmail: 受信トレイに表示される広告
- Webサイト: Google Display Network(GDN)に参加しているサイトに表示されるバナー広告
- Googleマップ: ローカル検索結果に表示される広告
これらの掲載場所に、ターゲットユーザーの属性や行動に基づいて広告を配信できます。
(2) Google広告のメリット(世界シェア85%、即効性、予算管理が簡単)
Google広告には、他の広告手法と比較していくつかのメリットがあります。
Google広告の主なメリット:
| メリット | 説明 |
|---|---|
| 世界シェア85%の検索エンジンにアクセス | 多くのユーザーにリーチ可能 |
| 即効性がある | 配信開始直後から効果測定が可能 |
| 予算管理が簡単 | 1日の上限予算を設定でき、予算オーバーを防止 |
| クリック課金型 | 広告が表示されただけでは費用が発生しない |
| 細かいターゲティング | 地域、年齢、興味関心などで絞り込み可能 |
(3) BtoB企業にとってのGoogle広告
BtoB企業がリード獲得目的でGoogle広告を活用する場合、以下のような活用パターンが考えられます。
BtoB企業の活用例:
- 検索キャンペーン: 「○○ 導入」「○○ 比較」など購買意欲の高いキーワードで広告配信
- ディスプレイキャンペーン: 競合サイト訪問者や業界メディア読者へのリターゲティング
- 動画キャンペーン: YouTube上でのブランド認知・製品紹介
BtoCと比較してターゲットが限定されるため、キーワード選定とターゲティング設定が重要になります。
Google広告の種類(8-9タイプ)
Google広告には複数の種類があり、目的に応じて使い分けます。
(1) 検索キャンペーン(リスティング広告)
検索キャンペーン(リスティング広告)は、Googleの検索結果に表示されるテキスト広告です。ユーザーが検索したキーワードに連動して表示されるため、購買意欲の高いユーザーにアプローチできます。
検索キャンペーンの特徴:
- 検索結果の上部・下部に表示
- テキストベースの広告フォーマット
- キーワードごとに入札単価を設定
- 購買意欲の高いユーザーにリーチ可能
初心者がGoogle広告を始める場合、まず検索キャンペーンから着手することが推奨されます。成果が出たら、他の広告タイプに展開するのが効果的です。
(2) ディスプレイキャンペーン(GDN)
ディスプレイキャンペーンは、Google Display Network(GDN)に参加しているWebサイト上に画像や動画を使用した広告を配信できる広告タイプです。
ディスプレイキャンペーンの特徴:
- 300万以上のWebサイト・アプリに配信可能
- 画像・動画を使ったビジュアル訴求が可能
- 潜在層へのブランド認知に効果的
- リターゲティング(過去訪問者への再訴求)に有効
検索キャンペーンが「今すぐ客」向けなのに対し、ディスプレイキャンペーンは「そのうち客」への認知拡大に適しています。
(3) 動画キャンペーン・ショッピング・P-MAX等
その他の主要な広告タイプも理解しておきましょう。
主な広告タイプの一覧:
| 広告タイプ | 概要 | 向いている用途 |
|---|---|---|
| 動画キャンペーン | YouTubeに動画広告を配信 | ブランド認知、製品紹介 |
| ショッピングキャンペーン | 商品画像・価格・在庫を検索結果に表示 | EC事業者向け |
| P-MAX | すべてのGoogleサービスに自動配信 | 包括的なリーチ、AI活用 |
| アプリキャンペーン | アプリのインストールを促進 | アプリ事業者向け |
| ローカルキャンペーン | Googleマップ等でローカル検索に表示 | 店舗集客向け |
| デマンドジェネレーション | YouTube、Gmail、Discoverに配信 | 認知〜検討層向け |
2024年にはAI機能が大幅に導入され、特にP-MAX、検索、デマンドジェネレーションキャンペーンでAI活用が進んでいます。
Google広告の料金体系と費用相場
Google広告の料金体系と費用感を理解しておきましょう。
(1) クリック課金型とインプレッション課金型
Google広告の課金方式は主に2種類あります。
クリック課金型(CPC: Cost Per Click):
- 広告がクリックされた時点で料金が発生
- 検索キャンペーンで主に使用
- 掲載だけでは費用が発生しない
インプレッション課金型(CPM: Cost Per Mille):
- 広告が1,000回表示されるごとに料金が発生
- ディスプレイキャンペーンや動画キャンペーンで使用
- ブランド認知目的に適している
多くのケースではクリック課金型が採用されており、実際にユーザーが広告をクリックしない限り費用が発生しません。
(2) クリック単価の相場(50〜100円/click)
クリック単価(CPC)は、業種やキーワードの競合状況によって大きく異なります。
クリック単価の目安:
- 一般的な相場: 50〜100円/click
- 競合の多いキーワード: 数百円〜数千円/click
- ニッチなキーワード: 数十円/click
人気のキーワードでは入札単価が高騰するため、予算管理を徹底し、ROASをモニタリングすることが重要です。
(3) 月額予算の目安(平均30万円、小規模は3〜10万円から)
Google広告には最低出稿金額の制限がなく、1日数百円からでも運用可能です。
月額予算の目安:
| 企業規模 | 月額予算の目安 | 備考 |
|---|---|---|
| 小規模事業者 | 3〜10万円 | テスト運用から開始 |
| 中規模企業 | 10〜30万円 | 本格的な広告運用 |
| 大規模企業 | 30万円以上 | 複数キャンペーン運用 |
※費用相場は市場動向や競合状況により変動します。最新の費用は公式サイトでご確認ください。
Google広告の始め方(10ステップ)
Google広告を始める手順を解説します。
(1) Googleアカウント作成とアカウント構造の理解
Google広告を利用するには、まずGoogleアカウントが必要です。既存のアカウントを使用するか、広告運用専用のアカウントを新規作成します。
Google広告のアカウント構造:
Google広告は「アカウント→キャンペーン→広告グループ」の3層構造になっています。
- アカウント: 会社単位。請求先情報・ログイン情報を管理
- キャンペーン: 予算・配信期間・地域を設定。検索/ディスプレイ等のタイプを選択
- 広告グループ: キーワード・広告文・入札単価を設定。テーマごとにグループ化
この構造を理解しておくと、後の運用がスムーズになります。
(2) 広告の目標設定とターゲット設定
広告を作成する前に、目標を明確にします。
広告目標の例:
- Webサイトへのトラフィック増加
- 問い合わせ・資料請求の獲得
- 商品の販売促進
- ブランド認知の向上
- アプリのインストール促進
ターゲット設定では、以下の項目を指定できます。
ターゲット設定の項目:
- 地域: 国・都道府県・市区町村・半径指定
- 言語: 日本語、英語など
- オーディエンス: 年齢、性別、興味関心、行動
- デバイス: PC、モバイル、タブレット
(3) 広告素材作成と予算設定
広告素材を作成し、予算を設定します。
検索キャンペーンの広告素材:
- 見出し(最大30文字×15本)
- 説明文(最大90文字×4本)
- 表示URL
- 最終ページURL
予算設定のポイント:
- 1日の予算上限を設定(予算オーバー防止)
- 月間予算を日割りで計算(例: 月10万円→1日約3,300円)
- 最初は低予算でテストし、効果を見て拡大
設定が完了したら、広告を配信開始できます。
※管理画面のデザインは2024年8月30日に新デザインがロールアウトされています。最新の操作方法は公式ヘルプをご確認ください。
効果を最大化する運用のポイント
広告を配信した後の運用が、成果を左右します。
(1) 効果測定指標(ROI・CPC・CVR)
Google広告の効果測定では、以下の指標を確認します。
主要な効果測定指標:
| 指標 | 意味 | 計算式 |
|---|---|---|
| CPC(クリック単価) | 1クリックあたりの費用 | 費用 ÷ クリック数 |
| CTR(クリック率) | 広告が表示された回数に対するクリック率 | クリック数 ÷ 表示回数 |
| CVR(コンバージョン率) | クリック数に対する成約率 | コンバージョン数 ÷ クリック数 |
| CPA(獲得単価) | 1コンバージョンあたりの費用 | 費用 ÷ コンバージョン数 |
| ROAS(広告費用対効果) | 広告費に対する売上 | 売上 ÷ 広告費 × 100 |
これらの指標を定期的にモニタリングし、改善を図ることが重要です。
(2) キーワード設定のコツと注意点
検索キャンペーンでは、キーワード設定が成果を大きく左右します。
キーワード設定のポイント:
- Googleキーワードプランナーで検索ボリュームと競合度を確認
- 購買意欲の高いキーワードを優先(「○○ 導入」「○○ 比較」等)
- 除外キーワードを設定して無駄なクリックを防止
- マッチタイプ(完全一致、フレーズ一致、部分一致)を使い分け
キーワード設定の注意点:
- 広すぎるキーワードは広告費が無駄になるリスク
- 競合の多いキーワードはCPCが高騰
- 定期的にパフォーマンスを確認して調整が必要
(3) PDCA運用とSEO等の中長期施策との併用
Google広告は即効性がありますが、広告配信を停止すると流入が止まります。安定した集客を確保するには、SEO等の中長期施策と併用することが推奨されます。
PDCA運用のサイクル:
- Plan: 目標設定、キーワード選定、予算設定
- Do: 広告配信開始
- Check: 効果測定(CPC、CVR、ROAS等)
- Action: 改善(キーワード追加/除外、広告文変更、入札調整)
広告運用は一度設定して終わりではなく、継続的な改善が必要です。PDCAを回しながら最適化していくことで、広告パフォーマンスを向上させることができます。
まとめ:Google広告で成果を出すために
Google広告は、世界シェア85%の検索エンジンに広告を出せる強力な集客ツールです。クリック課金型で1日数百円から始められるため、小規模事業者でも活用可能です。
Google広告を成功させるポイント:
- 検索キャンペーン(リスティング広告)から始める
- 目標とターゲットを明確に設定する
- 適切なキーワード選定と除外キーワード設定
- 効果測定指標を定期的にモニタリング
- PDCAを回しながら継続的に改善
- SEO等の中長期施策と併用して安定集客を確保
次のアクション:
- Googleアカウントを作成し、Google広告管理画面にアクセスする
- Google公式の「10ステップガイド」を参照してセットアップを進める
- 小額の予算でテスト運用を開始する
- 効果測定を行い、PDCAサイクルを回す
Google広告の仕様や管理画面は継続的に更新されています。最新の機能や操作方法については、Google公式ヘルプをご確認ください。
※この記事は2024年12月時点の情報に基づいています。料金相場や機能は変更される可能性があります。
