予約フォームとは何か|導入のメリットと基本機能
「電話での予約受付に時間がかかり、営業時間外の問い合わせを逃している」「予約の管理が手作業で、ダブルブッキングが発生する」——中小企業のマーケティング・営業担当者の多くが、こうした課題を抱えています。オンライン予約フォームを導入することで、24時間365日の予約受付と業務効率化を同時に実現できます。
この記事のポイント:
- 予約フォームはオンラインで予約を受け付けるウェブフォームで、24時間365日受付が可能
- Googleフォームは完全無料で制限なし、SelectTypeやAirリザーブは無料プラン(予約数制限あり)
- 無料プランは月10-50件程度の予約数制限、決済機能なし、広告表示ありが一般的
- 2024-2025年現在、無料で使える予約管理システムは21種類以上存在し、選択肢が豊富
- B2B企業ではCalendly、Jicoo、YouCanBook.meが商談予約・デモ予約に最適
(1) 予約フォームの定義(オンライン予約受付)
予約フォームとは、オンラインで予約を受け付けるためのウェブフォームです。顧客が日時や人数などの必要情報を入力し、送信することで予約が完了します。formLabの解説によると、予約フォーム作成ツールを利用する最大のメリットは、決済や申込者・予約者の顧客管理を同じツールで完結できることです。
(2) 導入のメリット(24時間365日受付・電話応対削減・機会損失防止)
予約フォームを導入することで、以下のようなメリットが得られます。
導入のメリット:
- 24時間365日受付対応: 営業時間外でも予約を受け付けられ、機会損失を防げる
- 電話応対の手間削減: 電話対応の時間を削減し、コア業務に集中できる
- ダブルブッキングの防止: 予約管理システムが自動で空き状況を管理
- 顧客情報の一元管理: 予約データを自動でデータベース化
- リマインドメール自動送信: 予約日時が近づいたことを自動で通知し、ノーショー(無断キャンセル)を防止
(3) 基本機能(予約受付・顧客管理・決済・リマインドメール)
OREND解説によると、2024-2025年現在、スマホ対応やLINE連携、決済機能の統合が標準機能となり、顧客の利便性が大幅に向上しています。
予約フォームの基本機能:
- 予約受付: 日時・人数・連絡先等の入力フォーム
- 顧客管理: 予約者情報のデータベース化
- 決済機能: クレジットカード、コンビニ払い、銀行振込等の支払い手段
- リマインドメール: 予約日時が近づいたことを自動で通知
- LINE連携: LINE公式アカウントと連携し、予約通知をLINEで受け取る
- スマホ対応: モバイルデバイスからの予約に最適化
(4) B2B企業での活用シーン(商談予約・デモ予約・セミナー申込)
B2B企業では、以下のようなシーンで予約フォームが活用されています。
B2B企業の活用シーン:
- 商談予約: 営業担当者とのオンライン・対面商談の日程調整
- デモ予約: プロダクトデモの予約受付
- セミナー・ウェビナー申込: イベント参加者の登録
- カスタマーサクセス面談: 既存顧客との定期面談の予約
無料予約フォームツールの選び方
無料予約フォームツールを選ぶ際のポイントを見ていきましょう。
(1) 予約数制限の確認(月間予約数・同時予約枠数)
アスピックの記事によると、無料プランは予約数や機能に制限があるため、ビジネスの成長に伴い有料プランへの移行が必要になる可能性を事前に把握することが重要です。
予約数制限の例:
- 月間予約数: 10件〜50件程度
- 同時予約枠数: 1〜3枠程度
- 年間予約数: 100件〜500件程度
自社の予約数を見積もり、無料プランの範囲内で運用できるか確認しましょう。
(2) 必要な機能(決済機能・LINE連携・スマホ対応)
自社に必要な機能が無料プランに含まれているか確認します。
主要な機能:
- 決済機能: 事前決済が必要な場合(formrun、tol、STORES予約等)
- LINE連携: 顧客がLINEで予約通知を受け取りたい場合
- スマホ対応: モバイルからの予約が多い場合
- Googleカレンダー連携: ダブルブッキング防止(Calendly、Jicoo等)
(3) 業種別テンプレートの有無(飲食店・美容サロン・クリニック等)
SelectTypeの公式サイトによると、業種別テンプレートが豊富なツールを選ぶことで、初期設定の手間を大幅に削減できます。
業種別テンプレートの例:
- 飲食店: テーブル予約、コース選択
- 美容サロン: メニュー選択、担当者指定
- クリニック: 診療科目選択、問診票
- ヨガ教室・フィットネス: クラス選択、定員管理
- B2B企業: 商談予約、デモ予約
(4) 無料プランと有料プランの違い(機能制限・広告表示)
ferretの記事によると、無料プランと有料プランには以下のような違いがあります。
無料プラン:
- 予約数制限あり(月10-50件程度)
- 決済機能なし
- 広告表示あり
- 顧客管理機能が限定的
有料プラン:
- 予約数無制限
- 決済機能あり
- 広告非表示
- 顧客管理機能充実(CRM機能、顧客タグ付け等)
- リマインドメール自動送信
(5) 将来の成長を見据えた選定(有料プラン移行時のコスト)
formLabの記事によると、予約が増えると有料プランへの移行が必要になるため、将来の成長を見据えた選定が重要です。
将来の成長を見据えたポイント:
- 有料プランの料金(月額数千円〜数万円)
- 有料プランへの移行のしやすさ(データ移行の手間)
- 長期的なコストパフォーマンス
無料で使える予約フォームツール比較(13選)
formLabの2025年最新版記事によると、無料で使える予約管理システムは21種類以上存在します。ここでは主要な13ツールを紹介します。
(1) Googleフォーム:完全無料・簡易的な予約受付
Jicooの記事によると、Googleフォームは完全無料で利用でき、Googleアカウントがあれば誰でもすぐに予約フォームを作成できます。
Googleフォームの特徴:
- 完全無料(予約数制限なし)
- Googleアカウントがあればすぐ利用可能
- Googleカレンダーと連携可能
- 簡易的な予約受付に適している
- 本格的な予約管理(ダブルブッキング防止・自動リマインド・決済等)には限界がある
(2) SelectType:業種別テンプレート豊富
SelectType公式サイトによると、飲食店、美容サロン、クリニック、ヨガ教室等の業種別テンプレートが豊富です。
SelectTypeの特徴:
- 無料プランあり(予約数制限あり)
- 業種別テンプレート170種類以上
- ノーコードで簡単に作成可能
- スマホ対応・LINE連携
(3) Airリザーブ:飲食店・美容サロン向け
Airリザーブは、リクルート社が提供する予約管理システムです。飲食店・美容サロンに特化した機能が充実しています。
Airリザーブの特徴:
- 無料プランあり(月間予約数制限あり)
- 飲食店・美容サロンに最適化
- スマホアプリあり
- リクルートのポイントサービスと連携
(4) formrun:フォーム作成+顧客管理
formrunは、フォーム作成と顧客管理を一元化できるツールです。
formrunの特徴:
- 無料プランあり(月5件まで)
- 決済機能あり(有料プラン)
- フォーム作成と顧客管理を一元化
- B2B企業にも適している
(5) tol:決済機能付き
tolは、決済機能を標準搭載した予約管理システムです。
tolの特徴:
- 無料プランあり(予約数制限あり)
- 決済機能標準搭載
- クレジットカード、コンビニ払い対応
- 事前決済でノーショー防止
(6) STORES予約:決済機能付き
STORES予約は、STORES社が提供する予約管理システムです。
STORES予約の特徴:
- 無料プランあり(月間予約数制限あり)
- 決済機能標準搭載
- ECサイト「STORES」と連携可能
- 月額制サービスの会員管理も可能
(7) その他のツール(Calendly、Jicoo、YouCanBook.me等)
B2B企業の商談予約・デモ予約に最適なツールも複数あります。
B2B企業向けツール:
- Calendly: Googleカレンダー連携でダブルブッキング防止、無料プラン(1種類の予約タイプのみ)
- Jicoo: 日本企業向けカレンダー予約ツール、無料プラン(月30件まで)
- YouCanBook.me: シンプルで使いやすい、無料プランあり
(8) 比較表(予約数制限・決済機能・LINE連携・広告表示)
主要ツールの機能比較(無料プラン):
| ツール名 | 予約数制限 | 決済機能 | LINE連携 | 広告表示 |
|---|---|---|---|---|
| Googleフォーム | なし | なし | なし | なし |
| SelectType | あり | なし | あり | あり |
| Airリザーブ | あり | なし | あり | あり |
| formrun | 月5件 | 有料のみ | なし | あり |
| tol | あり | あり | なし | あり |
| STORES予約 | あり | あり | あり | あり |
| Calendly | 1タイプのみ | 有料のみ | なし | なし |
| Jicoo | 月30件 | 有料のみ | なし | なし |
※機能や制限は変更される可能性があります。最新情報は各社公式サイトでご確認ください。
Googleフォームで簡易予約受付を作る方法
Jicooの記事で解説されている、Googleフォームを使った簡易予約受付の作成方法を紹介します。
(1) Googleフォームの作成手順
- Googleフォームにアクセス(https://forms.google.com)
- 「新しいフォーム」をクリック
- フォームタイトルを入力(例:「商談予約フォーム」)
(2) 予約項目の設定(日時・連絡先・人数等)
以下の項目を追加します。
予約項目の例:
- 氏名(記述式)
- メールアドレス(記述式)
- 電話番号(記述式)
- 希望日時(日付・時刻)
- 人数(プルダウン)
- 備考(段落)
(3) 自動返信メールの設定
Googleフォームのアドオン「Email Notifications for Google Forms」を使うことで、自動返信メールを設定できます。
(4) Googleカレンダーとの連携
フォーム送信時にGoogleカレンダーに自動で予定を追加する設定が可能です。Google Apps Script(GAS)を使ったカスタマイズが必要です。
(5) メリットと限界(完全無料だが本格的な予約管理には不向き)
Jicooの記事によると、Googleフォームは簡易的な予約受付には使えますが、本格的な予約システムとしての運用には限界があります。
Googleフォームのメリット:
- 完全無料
- 簡単に作成できる
- Googleカレンダーと連携可能
Googleフォームの限界:
- ダブルブッキング防止機能なし
- 自動リマインドメールなし(アドオンで対応可能)
- 決済機能なし
- 予約枠管理が手動
月10件以下の少量予約なら、Googleフォームで十分対応できます。予約が増えてきたら、専用の予約管理システムへの移行を検討しましょう。
WordPressへの予約フォーム設置方法
スパイラルの記事で解説されている、WordPressサイトに予約システムを設置する方法を紹介します。
(1) WordPressプラグイン方式のメリット・デメリット
WordPressサイトに予約システムを設置する方法は、プラグイン方式と外部ツール埋め込み方式の2つがあります。
プラグイン方式のメリット:
- WordPressサイト内で完結
- デザインの統一性が保てる
- 顧客データをWordPress内で管理
プラグイン方式のデメリット:
- プラグインの設定に時間がかかる
- WordPressのバージョンアップでプラグインが動かなくなる可能性
- セキュリティリスク(プラグインの脆弱性)
(2) おすすめプラグイン3選(Amelia、Bookly、MTS Simple Booking)
スパイラルの記事で紹介されている、WordPress用予約システムプラグイン3選です。
おすすめプラグイン:
- Amelia: 高機能で美しいUI、有料プラン推奨
- Bookly: 無料版あり、基本機能が充実
- MTS Simple Booking: シンプルで使いやすい、日本語対応
(3) 外部ツール埋め込み方式(iframe埋め込み)
外部ツール(SelectType、formrun等)の予約フォームをiframeでWordPressサイトに埋め込む方法です。
外部ツール埋め込みのメリット:
- 設置が簡単(iframeコードをコピー&ペースト)
- プラグインのアップデート管理不要
- 外部ツールの高機能をそのまま利用可能
(4) 設置手順と注意点
外部ツール埋め込みの手順:
- 予約フォームツールで予約フォームを作成
- 埋め込みコード(iframeコード)を取得
- WordPressの投稿・固定ページにコードを貼り付け
- プレビューで表示を確認
注意点:
- iframe埋め込みはSEOに不利な場合がある
- スマホ表示の確認を忘れずに
まとめ:予約フォーム導入成功のための3つのポイント
予約フォームの導入により、24時間365日の予約受付と業務効率化を実現できます。無料ツールを活用すれば、初期コストを抑えながら導入可能です。
予約フォーム導入成功の3つのポイント:
- 自社の予約数を見積もり、適切なツールを選ぶ: 月10件以下ならGoogleフォーム、月50件以上なら専用ツールの有料プランを検討
- 必要な機能を明確にする: 決済機能、LINE連携、Googleカレンダー連携など、自社に必要な機能を整理
- 将来の成長を見据える: 予約が増えた際の有料プラン移行コストを事前に確認
次のアクション:
- 自社の月間予約数を見積もる
- 必要な機能(決済・LINE連携・カレンダー連携等)をリストアップ
- 複数のツールを無料トライアルで試す
- Googleフォームで小規模スタート、または専用ツールの無料プランで運用開始
- 予約数が増えたら有料プランへの移行を検討
予約フォームを効果的に活用し、顧客満足度の向上と業務効率化を同時に実現しましょう。
※この記事は2024年12月時点の情報に基づいています。各ツールの料金プランや機能は変更される可能性があるため、導入を検討する際は各社公式サイトで最新情報をご確認ください。
