BtoBマーケティングで成果を出す画像コンテンツの作り方と活用法

著者: B2Bデジタルプロダクト実践ガイド編集部公開日: 2025/12/14

画像を活用したいけれど、デザインリソースが限られている

BtoBマーケティング担当者の多くが、SNSやオウンドメディアで画像コンテンツを活用したいと考えています。しかし、「デザイナーがいない」「デザインツールの使い方が分からない」「どんな画像を作ればいいか分からない」といった悩みを抱えているケースは少なくありません。

実際、画像を含めると情報の理解度が70%から95%に向上するという研究結果があり、ビジュアルコンテンツはマーケティング施策において重要な役割を担っています。

この記事では、限られたリソースでも実践できるBtoB向け画像コンテンツの種類、制作方法、画像SEOの最適化ポイントを解説します。

この記事のポイント:

  • 画像を含めると情報の理解度が70%から95%に向上し、SEOランキング向上にも効果がある
  • 画像には情報伝達機能(インフォグラフィック、図解等)と装飾機能(アイキャッチ画像)の2つの役割がある
  • Canvaなどの初心者向けツールを活用すれば、専門知識なしでプロ品質の画像を作成できる
  • 2024年はWebP形式とaltタグの設定が重視され、画像検索は全検索の約23%を占める
  • 他サイトの画像を無断使用すると著作権侵害のリスクがあり、引用・出典明示が必須

BtoBマーケティングにおける画像コンテンツの重要性

BtoBマーケティングにおいて、画像コンテンツは以下の理由で重要視されています。

(1) 画像を含めると理解度が70%から95%に向上

インディアナ大学の研究によると、画像を含めると情報の理解度が70%から95%に向上すると言われています。複雑な統計データや製品の機能説明をテキストだけで伝えるよりも、図解やインフォグラフィックで視覚的に示す方が、読者の理解を助けることができます。

BtoB企業が扱うサービスや製品は専門性が高く、ターゲット顧客が理解するまでに時間がかかるケースがあります。画像コンテンツを活用することで、複雑な情報をわかりやすく伝え、リード獲得やエンゲージメント向上につなげることが期待できます。

(2) SEOランキング向上とページ表示速度改善

適切に最適化された画像は、SEOランキング向上に貢献すると言われています。画像検索は全インターネット検索の約23%を占めており、altタグ(代替テキスト)を設定することで画像検索結果に表示されやすくなります。

ただし、画像サイズが大きすぎるとページ表示速度が低下し、UX(ユーザー体験)を損なう可能性があります。2024年はWebP形式の採用が進んでおり、圧縮率が高くページ表示速度の改善に効果的とされています。

(3) インターネット利用者の注意力低下と視覚情報の重要性

インターネット利用者の注意力が低下する中、直感的に情報を得られるビジュアルの活用が重要視されています。テキストだけのコンテンツよりも、画像や動画を含むコンテンツの方がSNSでシェアされやすく、エンゲージメント率が高いと言われています。

BtoB企業においても、LinkedInやTwitterなどで情報発信する際に、画像を含めることで投稿のリーチやエンゲージメントを高めることが期待できます。

画像コンテンツの2つの役割|情報伝達と装飾

画像コンテンツには、情報伝達機能と装飾機能の2つの役割があります。目的に応じて使い分けることが重要です。

(1) 情報伝達機能:複雑な情報を視覚的にわかりやすく

情報伝達機能とは、複雑なデータや手順を視覚的にわかりやすく伝える役割です。

情報伝達機能の例:

  • インフォグラフィック: 統計データや調査結果を図解にまとめたもの
  • 製品比較表: 複数のツールや製品の機能・料金を一覧で比較
  • プロセス図解: 導入ステップや業務フローを視覚的に示す

BtoB企業の場合、製品の仕組みや導入メリットをテキストだけで説明すると長文になりがちです。図解やインフォグラフィックを活用することで、読者が短時間で内容を理解できるようになります。

(2) 装飾機能:読者を引きつけるアイキャッチ

装飾機能とは、読者の注意を引き、コンテンツへの興味を喚起する役割です。

装飾機能の例:

  • アイキャッチ画像: ブログ記事のトップに配置し、読者を引きつける目立つ画像
  • SNS用画像: LinkedinやTwitterで投稿する際に、タイトルやキーメッセージを含めた画像
  • 背景画像: Webサイトのヒーローセクションで使用する印象的な画像

BtoB企業のオウンドメディアやSNSで、アイキャッチ画像を効果的に配置することで、コンテンツのクリック率やシェア率を高めることが期待できます。

ただし、Google Dance Osakaの指摘によると、ほぼ100%のサイトが画像を使用しているものの、最適化されていないケースが多いと言われています。画像の役割を理解し、適切に活用することが重要です。

効果的な画像コンテンツの種類と使い分け

BtoB企業がマーケティングで活用すべき画像コンテンツには、以下の種類があります。

(1) インフォグラフィック:データや統計の視覚化

インフォグラフィックは、情報をわかりやすく図解にまとめたもので、SNSで拡散されやすいという特徴があります。

インフォグラフィックのメリット:

  • 複雑な統計データや調査結果をわかりやすく伝える
  • 印象に残りやすく、記憶に定着しやすい
  • SNSでシェアされやすく、リーチが広がりやすい
  • IR(投資家向け広報)、採用活動、営業活動との親和性が高い

活用シーン:

  • 業界調査レポートの視覚化(「BtoB企業のマーケティング実態調査2025」など)
  • 製品導入効果の数値化(「導入後、リード獲得数が3倍に増加」など)
  • 業界トレンドの図解(「2025年のマーケティング自動化トレンド」など)

インフォグラフィックは8種類(チャート、タイムライン、マップ、比較表、プロセス図、階層図、リスト、統計図)に分類されます。目的に応じて使い分けると効果的です。

(2) 製品スクリーンショット・比較表

製品スクリーンショットや比較表は、BtoB企業が製品やサービスの特徴を具体的に示すために活用されます。

活用シーン:

  • 製品の管理画面やダッシュボードのスクリーンショット(「MAツールの使い方」など)
  • 複数ツールの機能・料金比較表(「MAツール3社比較」など)
  • 導入前後の変化を示す数値比較(「導入前と導入後のリード獲得数」など)

スクリーンショットを掲載する際は、個人情報や機密情報が映り込んでいないか確認することが重要です。

(3) プロセス図解・フロー図

プロセス図解やフロー図は、導入ステップや業務フローを視覚的に示すために活用されます。

活用シーン:

  • 製品導入の5ステップ(「MAツール導入の流れ」など)
  • マーケティング施策のフロー(「リード獲得からナーチャリングまでの流れ」など)
  • 問題解決のプロセス(「課題分析→施策立案→実行→効果測定のサイクル」など)

BtoB企業の製品やサービスは導入プロセスが複雑なケースがあり、フロー図で視覚的に示すことで読者の理解を助けることができます。

(4) アイキャッチ画像とSNS用画像

アイキャッチ画像とSNS用画像は、読者の注意を引き、コンテンツへの興味を喚起するために活用されます。

活用シーン:

  • ブログ記事のトップに配置するアイキャッチ画像
  • LinkedInやTwitterで投稿する際のタイトル入り画像
  • セミナー・ウェビナー告知用の画像

SNS用画像を作成する際は、各プラットフォームの推奨サイズ(LinkedIn: 1200×627px、Twitter: 1200×675px など)に合わせることが推奨されます。

限られたリソースで実践できる画像制作方法とツール

デザインリソースが限られているBtoB企業でも、以下のツールを活用することで画像コンテンツを制作できます。

(1) Canva:初心者でもプロ品質の画像作成

Canvaは、初心者でもプロ品質のビジュアルを作成できるデザインツールです。テンプレートが豊富で、SNS用・ブログ用など用途別に選べます。

Canvaのメリット:

  • 専門知識なしで直感的に操作できる
  • 無料プランでも多くのテンプレートや素材が利用できる
  • SNS用、ブログ用、プレゼン用など目的別のテンプレートが豊富
  • チームでの共同編集が可能(有料プラン)

Canvaのデメリット:

  • 高度なデザイン編集はPhotoshopやFigmaに劣る場合がある
  • 無料プランでは利用できる素材が限定的

(2) Figma、Photoshop等の選択肢

Canva以外の選択肢として、Figma、Photoshop、Illustratorなどがあります。

Figma:

  • UI/UXデザインに特化したツール
  • ブラウザベースで動作し、チームでの共同編集が得意
  • 無料プランでも個人利用には十分な機能が揃っている

Photoshop:

  • プロフェッショナル向けの画像編集ソフト
  • 高度な編集が可能だが、学習コストが高い
  • Adobe Creative Cloudのサブスクリプションが必要

Illustrator:

  • ベクター画像の作成に特化したソフト
  • ロゴやアイコン、インフォグラフィックの作成に適している
  • Photoshopと同様、学習コストが高い

ツール選定時は、目的(SNS用画像 vs 高度なデザイン編集)、予算、デザインスキルを基準に検討すると良いでしょう。

(3) 無料画像サイトの活用(Pixabay、写真AC、Freepik等)

自社で撮影した画像がない場合、無料画像サイトを活用することができます。

主な無料画像サイト:

  • Pixabay: 商用利用可能な高品質画像が豊富
  • 写真AC: 日本人モデルの画像が多く、国内向けコンテンツに適している
  • Freepik: イラスト、アイコン、テンプレートなども充実
  • Unsplash: 高解像度の写真が豊富

無料画像サイトを利用する際は、必ず利用規約を確認してください。サイトによっては「クレジット表記必須」「商用利用制限」などの条件がある場合があります。

(4) 著作権対策と出典明示の重要性

他サイトの画像を無断使用すると著作権侵害のリスクがあります。画像を使用する際は、以下の点に注意してください。

著作権対策のポイント:

  • 他サイトの画像は無断使用禁止(引用の場合も出典を明示)
  • 無料画像サイトを利用する場合も利用規約を確認
  • 自社で撮影した画像や、有料素材サイトの画像を活用する
  • 引用する場合は、出典元のURLや著作者名を明記する

※無料画像サイトの利用規約は変更される可能性があり、この記事は2025年1月時点の情報です。

画像SEOの最適化ポイント|altタグ・WebP・圧縮

画像SEOを最適化することで、画像検索からの流入を増やし、ページ表示速度を改善できます。

(1) altタグの設定方法と2024年Webアクセシビリティガイドライン

altタグ(代替テキスト)は、画像が表示されない場合に代わりに表示されるテキストで、画像検索SEOに重要です。

altタグの設定ポイント:

  • 画像の内容を具体的に記述する(「マーケティングオートメーションツールのダッシュボード画面」など)
  • キーワードを自然に含める(詰め込みは避ける)
  • 装飾目的の画像には空のaltタグを設定(alt="")

2024年のデジタル庁Webアクセシビリティ導入ガイドラインにより、altタグの設定が重要視されています。視覚障害者向けのスクリーンリーダーがaltタグを読み上げるため、アクセシビリティの観点でも必須です。

(2) WebP形式の採用とページ表示速度改善

WebPは、Googleが開発した画像フォーマットで、JPEGやPNGより高い圧縮率を持ちます。2024年はWebP形式の採用が進んでおり、ページ表示速度の改善に効果的とされています。

WebP形式のメリット:

  • JPEGやPNGより25〜35%程度ファイルサイズが小さい
  • ページ表示速度が向上し、UXが改善される
  • Google検索のCore Web Vitals(ページ体験指標)の改善に貢献

WebP形式のデメリット:

  • 一部の古いブラウザでは表示されない可能性がある(最新ブラウザは対応済み)
  • 変換作業が必要(Canva、PhotoshopなどのツールでWebP出力可能)

(3) 画像サイズの最適化と圧縮

画像サイズが大きすぎるとページ表示速度が低下し、UXを損なう可能性があります。

画像サイズ最適化のポイント:

  • 適切なサイズにリサイズする(ブログ記事なら幅800〜1200px程度が一般的)
  • 圧縮ツールを活用し、ファイルサイズを削減する(TinyPNG、Squooshなど)
  • レスポンシブデザインに対応し、デバイスに応じたサイズの画像を配信する

(4) 画像検索は全検索の約23%

画像検索は全インターネット検索の約23%を占めており、画像SEOを最適化することで画像検索からの流入を増やせます。

画像検索最適化のメリット:

  • Web検索とは別の流入経路を確保できる
  • 競合が少ないキーワードで上位表示される可能性がある
  • 視覚的な情報を求めているユーザーにリーチできる

ただし、画像SEOはWeb検索の直接的な順位には影響しないと言われています。画像検索での上位表示を狙う場合は、altタグ設定、ファイル名の最適化、画像の配置場所などを総合的に改善することが重要です。

まとめ:画像コンテンツで成果を出すために

画像コンテンツは、BtoBマーケティングにおいて情報の理解度向上、SEOランキング改善、エンゲージメント向上に貢献します。限られたリソースでも、以下のステップで画像コンテンツを活用できます。

実践ステップ:

  • 画像の役割(情報伝達 vs 装飾)を理解し、目的に応じて使い分ける
  • インフォグラフィック、製品スクリーンショット、プロセス図解、アイキャッチ画像など、コンテンツ種類を選ぶ
  • Canvaなどの初心者向けツールを活用し、専門知識なしで画像を作成する
  • 無料画像サイト(Pixabay、写真AC等)を活用する場合は利用規約を確認し、著作権対策を徹底する
  • altタグ設定、WebP形式採用、画像圧縮など、画像SEOを最適化する

BtoB企業がマーケティング施策で画像コンテンツを効果的に活用することで、リード獲得やブランド認知の向上が期待できます。まずは自社の強みを活かせるテーマでインフォグラフィックやSNS用画像を作成し、画像コンテンツの第一歩を踏み出しましょう。

よくある質問

Q1画像コンテンツの著作権をどう扱うべきですか?

A1他サイトの画像は無断使用禁止です。引用する場合は出典を明示し、無断転載は著作権侵害のリスクがあります。無料画像サイト(Pixabay、写真AC、Freepik等)を利用する場合も、利用規約を必ず確認してください。自社で撮影した画像や、有料素材サイトの画像を活用するのが安全です。

Q2画像ファイル形式はどれを選ぶべきですか?

A22024年はWebP形式が推奨されています。JPEGやPNGより25〜35%程度ファイルサイズが小さく、ページ表示速度の改善に効果的です。次いでJPEG(写真)、PNG(透過画像、ロゴ)が選ばれます。ブラウザ対応状況に応じて選択してください。

Q3画像SEOは検索順位に影響しますか?

A3画像SEOはWeb検索の直接的な順位には影響しないと言われていますが、画像検索で上位表示される効果があります。画像検索は全検索の約23%を占めており、altタグ設定により画像検索からの流入が期待できます。また、ページ表示速度の改善を通じてCore Web Vitals(ページ体験指標)にも貢献します。

Q4デザインスキルがなくても画像コンテンツを作れますか?

A4Canvaなどの初心者向けツールを活用すれば、専門知識なしでプロ品質の画像を作成できます。テンプレートが豊富で、SNS用・ブログ用など用途別に選べます。無料プランでも多くのテンプレートや素材が利用可能です。

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B2Bデジタルプロダクト実践ガイド編集部

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