テキストだけのコンテンツでは、なかなか見てもらえない...
B2B企業のマーケティング担当者やコンテンツ制作者の多くが、コンテンツの訴求力に課題を感じています。「テキストだけでは読まれない」「視覚的なコンテンツを作りたいが何から始めればいいかわからない」「デザインスキルがない」といった悩みは珍しくありません。
この記事では、ビジュアルコンテンツの種類や特徴、非デザイナーでも使える作成ツール、効果的な活用方法までを解説します。
この記事のポイント:
- 消費者の91%がテキストよりビジュアルを好み、マーケターの56.2%がビジュアルコンテンツを重視している
- 人間の脳は画像をテキストより約6万倍速く処理できるため、複雑な情報は視覚化が効果的
- 非デザイナーでもCanvaやPiktochartなどのテンプレート型ツールで効率的に作成可能
- SNSでの写真掲載投稿は「いいね」53%増、コメント104%増、クリック率84%増という効果がある
- オリジナルグラフィックはストック写真より高いエンゲージメント率(41.5%)を達成
1. ビジュアルコンテンツが重要な理由
ビジュアルコンテンツは、画像、動画、インフォグラフィックなど視覚的要素を用いて情報を伝えるコンテンツの総称です。なぜ今、ビジュアルコンテンツが重要視されているのでしょうか。
(1) テキストよりビジュアルが選ばれる理由
調査によると、消費者の91%がテキストよりビジュアルを好む傾向があり、マーケティング担当者の56.2%が戦略の中でビジュアルコンテンツを重要視しています(2024年時点)。
情報過多の時代において、ユーザーは短時間で情報を判断します。視覚的に訴求力のあるコンテンツは、スクロール中のユーザーの目を引き、情報伝達の効率を高めます。
(2) B2Bマーケティングにおけるビジュアルの役割
B2Bマーケティングでは、複雑な製品やサービスの価値を伝える必要があります。ビジュアルコンテンツは以下の場面で特に効果を発揮します。
製品・サービスの説明: 機能や仕組みを図解で視覚化 データの伝達: 調査結果や実績をインフォグラフィックで表現 ブランド認知: 一貫したビジュアルアイデンティティの構築 リード獲得: ホワイトペーパーやeBookの視覚的な表紙・図版
(3) 市場規模の成長予測とビジネス機会
ビジュアルコンテンツ市場は成長を続けています。市場調査会社のレポートによると、2024年に201億米ドルに達し、2030年には584億米ドルに成長する予測があります(CAGR 19.37%)。
この成長は、デジタルマーケティングにおけるビジュアルコンテンツの重要性が高まっていることを示しています。
※市場規模データは調査会社により数値が異なる場合があります。参考値としてご確認ください。
2. ビジュアルコンテンツの基礎知識
効果的なビジュアルコンテンツを作成するために、基本的な概念を理解しておきましょう。
(1) ビジュアルコンテンツの定義
ビジュアルコンテンツとは、画像、動画、インフォグラフィックなど視覚的要素を用いて情報を伝えるコンテンツの総称です。テキストと組み合わせることで、情報の理解度や記憶定着率を高める効果があります。
主なビジュアルコンテンツの種類:
- 写真・画像
- イラスト・図解
- インフォグラフィック
- 動画・アニメーション
- グラフ・チャート
- プレゼン資料
- SNS用画像
(2) 人間の脳が画像を処理する仕組み
人間の脳は画像をテキストより約6万倍速く処理できるといわれています。また、視覚情報は記憶に残りやすく、3日後の記憶保持率はテキストのみの10%に対し、画像を含む情報では65%に向上するという研究結果もあります。
これは、複雑な情報やデータを伝える際に、視覚化することで理解度が大幅に向上することを意味します。
(3) ストック写真とオリジナルグラフィックの違い
ビジュアルコンテンツを作成する際、ストック写真を使うかオリジナルで作成するかは重要な判断ポイントです。
ストック写真:
- メリット: すぐに入手可能、低コスト
- デメリット: 他社と差別化しにくい、汎用的な印象
- マーケターの使用率: 約35%
オリジナルグラフィック:
- メリット: ブランドの独自性を表現、高いエンゲージメント
- デメリット: 作成に時間とスキルが必要
- マーケターの使用率: 約30.4%
- エンゲージメント率: 41.5%
予算やリソースに応じて使い分けるのが効果的です。重要なコンテンツにはオリジナル、日常的な投稿にはストック写真という組み合わせが一般的です。
3. ビジュアルコンテンツの種類と特徴
ビジュアルコンテンツにはさまざまな種類があります。それぞれの特徴と活用シーンを理解しておきましょう。
(1) 画像コンテンツ(写真、イラスト、図解)
最も一般的なビジュアルコンテンツです。市場全体の過半数のシェアを占めています。
写真: 商品画像、オフィス風景、チームメンバー紹介など イラスト: 抽象的な概念の視覚化、ブランドキャラクター 図解: 製品の仕組み、プロセスの説明、比較表
活用シーン:
- Webサイトのヒーロー画像
- ブログ記事のアイキャッチ
- サービス紹介ページ
- メールマガジンの画像
(2) インフォグラフィック(データ可視化)
インフォグラフィックは、情報やデータをグラフィカルに視覚化して理解しやすくしたコンテンツです。複雑なデータや統計情報を伝える際に効果を発揮します。
特徴:
- 複雑な情報を一目で理解できる
- SNSでシェアされやすい
- 高いエンゲージメント率
活用シーン:
- 調査レポートの要約
- 業界トレンドの解説
- 製品比較情報
- プロセスや手順の説明
オリジナルのインフォグラフィックはストック写真より高いエンゲージメント率(41.5%)を達成するというデータもあります。
(3) 動画・アニメーション
動画コンテンツは最も情報量が多く、訴求力の高いビジュアルコンテンツです。特にインフォグラフィックを動画化した「ビデオグラフィック」は、複雑な情報を動きを伴って視覚化できます。
特徴:
- 高い情報伝達力
- 感情に訴えかけやすい
- 制作コストが比較的高い
活用シーン:
- 製品デモ動画
- 会社紹介
- 使い方・チュートリアル
- 顧客事例・インタビュー
4. 非デザイナーでも使える作成ツール
デザインスキルがなくても、テンプレート型ツールを活用すれば効率的にビジュアルコンテンツを作成できます。
(1) Canvaの特徴とテンプレート活用
Canvaは、最も普及しているオンラインデザインツールの一つです。直感的な操作性と豊富なテンプレートが特徴です。
主な機能:
- 25万点以上のテンプレート
- ドラッグ&ドロップの簡単操作
- 写真・イラスト素材ライブラリ
- チームでの共同編集
- 無料プランあり
作成できるコンテンツ例:
- SNS投稿画像
- プレゼン資料
- チラシ・ポスター
- ロゴ・名刺
- 動画
(2) Piktochartによるインフォグラフィック作成
Piktochartは、インフォグラフィック作成に特化したツールです。テキストやデータを入れるだけで、見栄えの良いインフォグラフィックを作成できます。
主な機能:
- インフォグラフィック専用テンプレート
- データのビジュアル化機能
- グラフ・チャート作成
- レポート・プレゼン作成
非デザイナーでも、テンプレートを選んでテキストやデータを入力するだけで、プロフェッショナルなインフォグラフィックが作成可能です。
(3) その他のデザインツールの比較
目的や予算に応じて、さまざまなツールが選択肢になります。
| ツール | 特徴 | 料金目安 |
|---|---|---|
| Canva | 汎用性が高い、初心者向け | 無料〜 |
| Piktochart | インフォグラフィック特化 | 無料〜 |
| Figma | 本格的なUI/UXデザイン | 無料〜 |
| Adobe Express | Adobe連携、写真編集 | 無料〜 |
| Visme | プレゼン・資料作成 | 無料〜 |
※料金は2025年1月時点の情報です。最新情報は各サービスの公式サイトをご確認ください。
まずは無料プランで試してみて、自社のニーズに合うツールを選ぶことをおすすめします。
5. 効果的な活用方法とエンゲージメント向上のポイント
ビジュアルコンテンツの効果を最大化するためのポイントを解説します。
(1) SNSでのビジュアル活用
SNSでのビジュアルコンテンツ活用は、エンゲージメント向上に直結します。調査によると、写真掲載投稿は以下の効果があるとされています。
- 「いいね」が53%増加
- コメントが104%増加
- クリック率が84%増加
プラットフォームごとに最適な画像サイズや形式が異なるため、投稿先に合わせた調整が重要です。
(2) ターゲット属性に応じたビジュアル選択
ビジュアルコンテンツは、ターゲットの属性(年齢、性別、嗜好)に応じて最適なスタイルを選択することが重要です。
若年層向け: カラフルでポップなビジュアル、トレンド感のあるデザイン ビジネス層向け: シンプルで信頼感のあるデザイン、データ重視 専門職向け: 詳細な図解、技術的な正確性
社内デザイナーとマーケティングチームが密に連携し、ターゲットに最適なビジュアルを検討することが推奨されます。
(3) ブランドイメージとの一貫性
ビジュアルコンテンツは、ブランドイメージと一貫性を持たせることが重要です。色使い、フォント、トーン&マナーを統一することで、ブランド認知度の向上につながります。
注意点:
- ブランドカラーの統一使用
- フォントファミリーの統一
- 写真のトーン(明るさ、色温度)の統一
- イラストスタイルの統一
ビジュアルがブランドイメージと不一致の場合、逆効果になるリスクがあります。ブランドガイドラインを作成し、チーム内で共有することをおすすめします。
6. 効果測定と改善のサイクル
ビジュアルコンテンツの効果を継続的に高めるために、測定と改善のサイクルを回すことが重要です。
(1) エンゲージメント指標の測定方法
ビジュアルコンテンツの効果を測定する主な指標は以下の通りです。
SNS指標:
- いいね数・リアクション数
- コメント数
- シェア数・リツイート数
- 保存数
- クリック率(CTR)
Webサイト指標:
- ページビュー数
- 滞在時間
- スクロール率
- コンバージョン率
これらの指標を定期的に確認し、どのようなビジュアルがパフォーマンスが良いかを分析します。
(2) オリジナルグラフィックの効果
データによると、オリジナルグラフィックのエンゲージメント率は41.5%と、他のビジュアルタイプと比較して高い傾向があります。
効果測定のポイント:
- ストック写真とオリジナルグラフィックの比較
- コンテンツタイプ別のエンゲージメント分析
- A/Bテストによる検証
リソースに余裕がある場合は、重要なコンテンツについてオリジナルグラフィックを作成し、効果を検証することをおすすめします。
※ビジュアルコンテンツの効果は業種・ターゲット層・プラットフォームにより異なるため、一律の効果を保証できるものではありません。自社のデータを蓄積し、継続的に改善していくことが重要です。
まとめ:視覚的な訴求力で、コンテンツの価値を高めよう
ビジュアルコンテンツは、情報伝達の効率を高め、エンゲージメントを向上させる重要な要素です。非デザイナーでも、テンプレート型ツールを活用すれば効率的に作成できます。
次のアクション:
- 自社のコンテンツにおけるビジュアル活用状況を確認する
- CanvaやPiktochartなどのツールを無料プランで試してみる
- ターゲット属性とブランドイメージに合ったビジュアルスタイルを検討する
- SNS投稿にビジュアルを取り入れ、エンゲージメントの変化を測定する
まずは小規模なところから始め、効果を確認しながら徐々に活用範囲を広げていくことをおすすめします。
※ストック写真やビジュアル素材を使用する際は、著作権・肖像権を必ず確認し、利用規約を遵守してください。
よくある質問:
Q: ストック写真とオリジナルグラフィックのどちらを使うべきですか? A: オリジナルグラフィックの方がエンゲージメント率が高い傾向がありますが(41.5%)、ストック写真も多くのマーケターが活用しています(35%)。予算やリソースに応じて使い分けるのが効果的です。重要なコンテンツにはオリジナル、日常的な投稿にはストック写真という組み合わせが一般的です。
Q: デザインスキルがなくても作成できますか? A: CanvaやPiktochartなどのテンプレート型ツールを活用すれば、テキストやデータを入れるだけで効率的にビジュアルコンテンツを作成できます。非デザイナーでも十分対応可能です。まずは無料プランで試してみることをおすすめします。
Q: SNSでの活用による具体的な効果は? A: 調査によると、写真掲載投稿は「いいね」が53%、コメントが104%、クリック率が84%向上するとされています。視覚的訴求力がエンゲージメントに直結するため、SNS運用では積極的にビジュアルを活用することが推奨されます。
