SEO内部対策とは?検索順位を上げるためのサイト内部施策の基本

著者: B2Bデジタルプロダクト実践ガイド編集部公開日: 2025/12/22

SEO対策を始めたいが、何から手をつければいいか分からない

B2B企業のWebマーケティング担当者の多くが、「SEO対策を始めたいが、内部対策と外部対策の違いがわからない」「具体的にどのような施策を優先すべきか判断できない」といった課題を抱えています。

SEO内部対策は、検索エンジンにWebサイトを正しく評価してもらうための土台となる施策です。適切に実施しないと、どれだけ高品質なコンテンツを作成しても検索エンジンに正しく評価されない可能性があります。

この記事では、SEO内部対策の基礎知識から具体的な施策、優先順位、効果測定に役立つツールまでを体系的に解説します。

この記事のポイント:

  • SEO内部対策は「減点法」的性質があり、適切に実施しないと高品質コンテンツでも評価されない
  • クローラビリティ、インデックス対策、ユーザビリティの3つの軸で内部対策を実施する
  • 基本15項目〜包括的な47項目まで、リソースに応じたチェックリストがある
  • まずクロール・インデックス問題を解消し、次にタグ最適化・ページ速度改善に取り組む
  • Google Search Consoleなどの無料ツールから始め、必要に応じて有料ツールを検討する

1. SEO内部対策の重要性(なぜ必要なのか)

SEO内部対策は、検索エンジンの評価を得るための基礎となる施策です。ここでは、なぜ内部対策が重要なのかを解説します。

(1) 内部対策は「減点法」的性質(適切に実施しないと評価されない)

SEO内部対策には「減点法」的な性質があると言われています。つまり、適切に実施されていない場合、どれだけ高品質なコンテンツを作成しても検索エンジンから正しく評価されない可能性があるということです。

例えば、robots.txtの設定ミスで重要なページがクローラーから除外されていたり、canonicalタグの誤った設定で重複コンテンツと誤認されたりすると、検索順位が大きく下がる原因になります。

(2) 高品質コンテンツを正しく検索エンジンに伝えるための土台

SEO内部対策の主な目的は、検索エンジンのクローラーがWebサイトを効率よく巡回し、ページ内容を正確に理解できるようにすることです。

内部対策が適切に行われていれば、以下のような効果が期待できます:

  • クローラーが重要なページを優先的に巡回する
  • ページの内容を正確にインデックスに登録してもらえる
  • ユーザーにとって使いやすいサイト構造が評価される

2. SEO内部対策の基礎知識(定義・外部対策との違い・種類)

SEO内部対策の定義と、外部対策との違い、テクニカルSEOとコンテンツSEOの違いを整理します。

(1) SEO内部対策とは(クロール・インデックス・ランキングの最適化)

SEO内部対策とは、Webサイトの構造やコンテンツを最適化し、検索エンジンが効率よくクロール・インデックスできるようにする施策です。

主な目的は以下の4つです:

  • クローラビリティの改善: 検索エンジンのクローラーがサイト内を巡回しやすくする
  • インデックス対策: クロールしたページ情報を検索エンジンのデータベースに正しく登録させる
  • ランキング対策: タイトルタグ、メタディスクリプション、見出しタグの最適化でランキング向上を図る
  • ユーザビリティの改善: ページ表示速度やモバイル対応でユーザー体験を向上させる

(2) 内部対策と外部対策の違い

SEO対策は大きく「内部対策」と「外部対策」に分けられます。

内部対策:

  • 自社サイト内部の最適化施策
  • サイト構造、タグ最適化、コンテンツ改善、ページ速度改善など
  • 自社でコントロール可能

外部対策:

  • 外部サイトからの被リンク獲得施策
  • 他サイトからの評価(被リンクの質・量)を高める
  • 完全にはコントロールできない

両者を組み合わせることで、SEO効果を最大化できます。

(3) テクニカルSEOとコンテンツSEOの違い

SEO内部対策は、さらに「テクニカルSEO」と「コンテンツSEO」に分類されることがあります。

テクニカルSEO:

  • 検索エンジンをターゲットにした技術的施策
  • クロール・インデックス登録の精度向上、ページ表示速度の改善、モバイル対応、構造化データ整備など

コンテンツSEO:

  • ユーザーをターゲットにしたコンテンツ作成施策
  • 検索意図に応える記事作成、見出し構造の最適化、E-E-A-T(経験・専門性・権威性・信頼性)の向上

どちらも重要であり、バランスよく実施することが成果につながります。

3. 具体的な内部対策施策(15の主要チェック項目)

SEO内部対策の具体的な施策を、4つのカテゴリに分けて解説します。

(1) クローラビリティの改善(XMLサイトマップ、robots.txt、内部リンク)

クローラビリティとは、検索エンジンのクローラーがサイト内を巡回しやすい状態のことです。

主な施策:

  • XMLサイトマップの作成と送信: サイト内のページ構造を検索エンジンに伝えるXML形式のファイルをGoogle Search Consoleに送信する
  • robots.txtの適切な設定: 不要ページのクロールを防ぎ、重要ページへのクロール効率を高める
  • 内部リンクの最適化: 自社サイト内のページ同士を適切につなぎ、クローラビリティとページ評価を向上させる

内部リンクを最適化する際は、アンカーテキスト(リンクに表示されるテキスト)とリンク先ページの内容を一致させることが重要です。これにより、関連性の高いページ同士を適切に結び付け、ページ評価を高めることができます。

(2) タグ構造の最適化(タイトルタグ、メタディスクリプション、見出しタグ)

HTMLタグの最適化は、検索エンジンにページ内容を正確に伝え、ランキング向上に直結する施策です。

主な施策:

  • タイトルタグ: 主要キーワードを前方に配置し、30-35文字程度で魅力的なタイトルを設定
  • メタディスクリプション: 90-120文字で記事要約を記述し、検索意図に応える内容にする
  • 見出しタグ(H1-H6): 論理的な階層構造でページ内容を整理(H1は1ページに1つ、H2以降で段階的に細分化)

タイトルタグとメタディスクリプションは、検索結果画面でユーザーが最初に目にする情報のため、クリック率(CTR)に大きく影響します。

(3) ページ表示速度とモバイル対応(コアウェブバイタル)

Googleは、ユーザー体験を重視するコアウェブバイタル(Core Web Vitals)を検索ランキングの要素としています。

コアウェブバイタルの3指標:

  • LCP(Largest Contentful Paint): ページの主要コンテンツが読み込まれるまでの時間(目安: 2.5秒以内)
  • FID(First Input Delay): ユーザーの最初の操作に対する応答速度(目安: 100ミリ秒以内)
  • CLS(Cumulative Layout Shift): ページ読み込み中のレイアウトのずれ(目安: 0.1以下)

ページ表示速度を改善するには、サーバー性能の向上、画像最適化、CDN導入などの施策がありますが、コストがかかる場合もあるため、費用対効果を考慮する必要があります。

(4) 構造化データマークアップとalt属性

構造化データとalt属性は、検索エンジンにページ情報を正確に伝えるための施策です。

主な施策:

  • 構造化データマークアップ: ページ情報をJSON-LD形式で記述し、リッチリザルト表示やナレッジパネルへの掲載可能性を高める
  • alt属性: 画像に代替テキストを設定し、画像の内容を検索エンジンに伝える(視覚障害者向けのアクセシビリティも向上)

構造化データは、検索結果画面での視認性を高め、クリック率の向上につながる可能性があります。

4. 内部対策の優先順位と進め方

SEO内部対策は項目が多いため、優先順位をつけて段階的に進めることが重要です。

(1) まず取り組むべき施策(クロール・インデックス問題の解消)

最優先で取り組むべきは、クロール・インデックスに関する問題の解消です。

具体的な施策:

  • Google Search Consoleでクロールエラーやインデックスエラーを確認
  • robots.txtの設定ミスがないか確認
  • XMLサイトマップを作成し、Google Search Consoleに送信
  • canonicalタグの設定を確認し、重複コンテンツ問題を解消

これらの施策は、検索エンジンがサイトを正しく認識するための基礎であり、効果が出るまでの期間は数週間程度です。

(2) 次に取り組むべき施策(タグ最適化・ページ速度改善)

クロール・インデックス問題を解消したら、次にタグ最適化とページ速度改善に取り組みます。

具体的な施策:

  • タイトルタグ、メタディスクリプション、見出しタグの最適化
  • PageSpeed Insightsでページ速度を測定し、改善点を洗い出す
  • 画像の圧縮・遅延読み込みの実装
  • モバイル対応の確認(レスポンシブデザイン)

これらの施策は、ランキング改善に3-6ヶ月程度かかることが一般的です。

(3) 継続的な改善施策(内部リンク最適化・構造化データ)

基本的な内部対策が完了したら、継続的な改善施策に取り組みます。

具体的な施策:

  • 内部リンク構造の見直しと最適化
  • 構造化データマークアップの実装
  • コンテンツの定期的な更新・追記
  • 古いコンテンツのリライト

これらの施策は、長期的なSEO効果を高めるために重要です。

5. 効果測定と改善に役立つツール

SEO内部対策の効果を測定し、改善するためのツールを紹介します。

(1) 無料ツール(Google Search Console、PageSpeed Insights)

まずは無料ツールから始めることをおすすめします。

Google Search Console:

  • クロールエラー、インデックスエラーの確認
  • 検索パフォーマンスの分析(クリック数、表示回数、CTR、平均掲載順位)
  • XMLサイトマップの送信

PageSpeed Insights:

  • ページ表示速度の測定
  • コアウェブバイタルの評価
  • 改善提案の取得

これらは無料で利用でき、SEO内部対策の基本的な効果測定に十分な機能を備えています。

(2) 有料ツール(Screaming Frog、Gyro-n SEO、SEMrush等)

より詳細な分析や大規模サイトの内部対策チェックには、有料ツールが便利です。

主な有料ツール:

  • Screaming Frog: サイト全体のクロール・分析(月額数千円〜)
  • Gyro-n SEO: 検索順位追跡・内部対策チェック(月額数千円〜)
  • SEMrush: 競合分析・キーワード調査・内部対策チェック(月額数万円〜)

ツールの料金体系や機能は提供企業により異なるため、企業規模・サイト規模・分析目的に応じて選定することが重要です。

6. まとめ:内部対策で成果を出すためのポイント

SEO内部対策は、検索エンジンにWebサイトを正しく評価してもらうための土台となる施策です。「減点法」的な性質があるため、適切に実施しないと高品質なコンテンツでも評価されない可能性があります。

クローラビリティ、インデックス対策、ユーザビリティの3つの軸で内部対策を実施し、まずクロール・インデックス問題を解消してから、タグ最適化・ページ速度改善に取り組むことが成果につながります。

次のアクション:

  • Google Search Consoleでクロールエラー・インデックスエラーを確認する
  • XMLサイトマップを作成し、Google Search Consoleに送信する
  • タイトルタグ、メタディスクリプション、見出しタグを見直す
  • PageSpeed Insightsでページ速度を測定し、改善点を洗い出す
  • 内部リンク構造を見直し、関連性の高いページ同士を適切につなぐ

SEO内部対策は一度実施して終わりではなく、継続的な改善が重要です。まずは基本的な施策から始め、段階的に高度な施策に取り組んでいきましょう。

よくある質問

Q1SEO内部対策とは?

A1Webサイトの構造やコンテンツを最適化し、検索エンジンが効率よくクロール・インデックスできるようにする施策です。クローラビリティの改善、タグ最適化、ページ速度改善などが含まれます。

Q2内部対策と外部対策の違いは?

A2内部対策はサイト内部の最適化(サイト構造、タグ、コンテンツ改善)を指し、外部対策は外部サイトからの被リンク獲得を指します。内部対策は自社でコントロール可能ですが、外部対策は完全にはコントロールできません。

Q3内部対策だけで上位表示できる?

A3内部対策は検索エンジンに正しく評価されるための土台であり、高品質なコンテンツと外部対策(被リンク獲得)も組み合わせることで成果が出やすくなります。内部対策のみで上位表示できるケースもありますが、競合が多いキーワードでは外部対策も必要です。

Q4内部SEO対策のチェック項目は何個くらい?

A4基本15項目〜包括的な47項目まで、企業のリソースや目的により異なります。初心者は15-20項目の基本チェックリストから始め、段階的に詳細なチェックリストに移行するのが適切です。

Q5内部対策の効果が出るまでの期間は?

A5施策内容により異なりますが、クロール・インデックス改善は数週間、タグ最適化やページ速度改善によるランキング改善は3-6ヶ月程度が目安です。継続的な改善により、長期的な効果が期待できます。

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B2Bデジタルプロダクト実践ガイド編集部

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