SEOコンサルとは?選び方・費用相場・成果を出す依頼方法を解説

著者: B2Bデジタルプロダクト実践ガイド編集部公開日: 2025/12/21

SEOコンサルとは?企業に必要な理由

「検索順位を上げたいけれど、社内にSEOの専門知識がない…」「SEO施策を試しているが、なかなか成果が出ない…」こうした悩みを抱えるB2B企業のマーケティング担当者は少なくありません。

SEOコンサルティングは、検索エンジン最適化(SEO)の専門家が企業のWebサイトを分析し、検索順位の向上とビジネス成果の最大化を支援するサービスです。自社でSEOを実施する場合と比べて、専門知識・最新トレンドの把握・効率的な施策実行が期待できます。

この記事では、SEOコンサルティングの基礎知識・選び方・費用相場・導入時の注意点を詳しく解説します。

この記事のポイント:

  • SEOコンサルは内部SEO・外部SEO・コンテンツSEOを含む包括的な支援サービス
  • 会社選びでは自社実績・CV重視の提案・料金体系の明確さが重要
  • 費用相場は月額10万円~50万円、大規模サイトは月額100万円超
  • 効果が出るまで6ヶ月~1年が目安で、中長期的な取り組みが必要
  • 料金が安すぎる会社や成功報酬型にはリスクがある

(1) SEOコンサルティングの定義

SEOコンサルティングとは、検索エンジンでの上位表示を目指し、サイトの構造・コンテンツ・外部評価を改善する専門的な支援サービスです。単なる検索順位の向上だけでなく、問い合わせや購入などのCV(コンバージョン)増加を目指す点が特徴です。

主な業務内容は以下の通りです:

  • 現状分析: サイトの課題抽出、競合調査、キーワード調査
  • 戦略立案: 目標設定、優先順位の決定、施策ロードマップ作成
  • 改善提案: 内部SEO・外部SEO・コンテンツSEOの具体的施策
  • 実行支援: 社内チームとの協働、施策の実装サポート
  • 効果検証: アクセス解析、順位測定、レポート作成、PDCAサイクル

(2) デジタルマーケティング市場の成長とSEOの重要性

矢野経済研究所の調査によると、デジタルマーケティング市場は2024年に3,443億円、2025年には4,190億円に成長する見込みです。SEOを含むデジタル施策への投資は年々拡大しており、企業の競争優位性を左右する重要な要素となっています。

また、総務省「令和6年版 情報通信白書」によると、コンテンツ市場全体の規模は2022年時点で9兆3,887億円に達しており、デジタルコンテンツの重要性は今後も増していくと考えられます。

こうした市場環境の中で、SEOコンサルティングは以下の理由から必要性が高まっています:

  • 専門知識の不足を補う: Googleアルゴリズムは頻繁に更新されるため、最新トレンドの把握が難しい
  • 効率的な施策実行: 試行錯誤ではなく、実績に基づいた施策を優先的に実施
  • リソース不足の解消: 社内の人手不足を外部専門家で補完

(3) 自社でSEOを実施する場合とコンサル導入の違い

自社でSEOを実施する場合とコンサル導入の主な違いは以下の通りです:

自社実施のメリット:

  • コストを抑えられる(外注費不要)
  • 社内にSEOノウハウが蓄積される
  • 自社のペースで施策を進められる

自社実施のデメリット:

  • 専門知識の習得に時間がかかる
  • 最新トレンドへの対応が遅れる可能性
  • 施策の優先順位判断が難しい

コンサル導入のメリット:

  • 専門家の知見を即座に活用できる
  • 効果的な施策を短期間で実施できる
  • 客観的な視点でサイトの課題を発見

コンサル導入のデメリット:

  • 外注費がかかる(月額10万円~50万円)
  • 社内のノウハウ蓄積が限定的
  • コンサル会社との相性が重要

社内にSEO経験者がいない場合や、短期間で成果を出したい場合は、コンサル導入が適切な選択肢となります。

SEOコンサルティングの基礎知識(サービス内容・施策の種類)

SEOコンサルティングでは、大きく分けて「内部SEO」「外部SEO」「コンテンツSEO」の3つの施策が行われます。それぞれの特徴と具体的な内容を見ていきましょう。

(1) 内部SEO(サイト構造・コンテンツ最適化)

内部SEOとは、自社サイト内部の構造やコードを最適化し、検索エンジンがサイトを正しく評価できるようにする施策です。

主な施策内容:

  • サイト構造の最適化: URL構造の整理、内部リンクの設計
  • メタタグの最適化: title・meta descriptionの改善
  • 表示速度の改善: 画像圧縮、キャッシュ活用、コード最適化
  • モバイル対応: レスポンシブデザインの実装
  • 構造化データの実装: リッチスニペット表示のためのマークアップ

内部SEOは比較的短期間で実施でき、検索エンジンからの評価向上に直結する重要な施策です。

(2) 外部SEO(被リンク獲得・ドメイン評価向上)

外部SEOとは、他サイトから自サイトへのリンク(被リンク)を獲得し、ドメイン全体の評価を高める施策です。

主な施策内容:

  • 質の高い被リンクの獲得: 業界メディア・公的機関からのリンク
  • プレスリリース配信: ニュース性のある情報発信
  • 業界団体への加盟: 信頼性の高いリンク元の確保
  • 低品質リンクの削除: スパムリンクの否認申請

注意点として、かつて行われていた「リンク購入」「相互リンク大量設置」などの手法は、現在ではGoogleのペナルティ対象となるため避けるべきです。自然で質の高い被リンクを獲得することが重要です。

(3) コンテンツSEO(検索意図に応えるコンテンツ制作)

コンテンツSEOとは、検索ユーザーのニーズに応える高品質なコンテンツを制作・公開する施策です。

主な施策内容:

  • キーワード調査: 検索ボリューム・競合状況・検索意図の分析
  • コンテンツ企画: ユーザーニーズに応える記事テーマの選定
  • 記事制作: SEOライティング、専門性・信頼性の担保
  • 既存記事の改善: リライト、情報更新、構造改善

多くのSEOコンサル会社では、コンテンツ制作は別料金となっているケースが多く、1記事あたり8万円~が相場とされています。

(4) SEOコンサルティングの実施プロセス(分析→戦略→提案→実行→検証)

SEOコンサルティングは一般的に以下のプロセスで進められます:

1. 現状分析(1~2ヶ月):

  • サイトの技術的課題の洗い出し
  • 競合サイトの調査
  • キーワード戦略の設計

2. 戦略立案(1ヶ月):

  • 目標設定(KPI: 流入数・CV数・売上など)
  • 施策の優先順位決定
  • ロードマップ作成

3. 改善提案(継続的):

  • 内部SEO・外部SEO・コンテンツSEOの具体的施策
  • 実装方法の提示

4. 実行支援(継続的):

  • 社内チームとの協働
  • 施策の実装サポート

5. 効果検証(月次):

  • アクセス解析レポート
  • 順位測定
  • PDCAサイクルの実施

このサイクルを継続的に回すことで、中長期的な成果につながります。

失敗しないSEOコンサル会社の選び方

SEOコンサル会社の品質は企業によって大きく異なります。失敗しない選び方のポイントを4つ紹介します。

(1) 会社自身のSEO実績を確認する

SEOコンサル会社を選ぶ際、まず確認すべきは「その会社自身がSEOで成果を出しているか」です。

確認すべきポイント:

  • 会社のブログやオウンドメディアが「SEO コンサル」「SEO対策」などのキーワードで上位表示されているか
  • 自社サイトの構造・表示速度・コンテンツ品質が高いか
  • 定期的にSEO関連の情報発信を行っているか

自社でSEO成果を出せていない会社に、クライアントのSEO成果を期待するのは難しいと考えられます。

(2) CV(コンバージョン)重視の施策を提案してくれるか

単なる検索順位の向上だけでなく、問い合わせや購入などのCV増加を重視した提案をしてくれる会社を選びましょう。

チェックポイント:

  • 「ランキングだけでなくCV増加を目指す」という姿勢があるか
  • CVRを高めるためのUI/UX改善提案があるか
  • アクセス解析ツールを活用したデータドリブンな提案か

検索流入が増えてもCVに繋がらなければ、ビジネスへの貢献は限定的です。CV重視の会社を選ぶことが重要です。

(3) 料金体系が明確で柔軟なプランがあるか

SEOコンサルの料金体系は会社によって大きく異なります。以下の点を確認しましょう。

確認すべき項目:

  • 月額料金に何が含まれるか(分析・提案・実装支援・レポート)
  • 初期費用の有無と金額
  • コンテンツ制作費用は別料金か
  • 契約期間・解約条件

料金が不明瞭な会社や、後から追加費用が発生する会社は避けるべきです。見積もりを複数社から取り、比較することが推奨されます。

(4) 自社業界での実績と担当者とのコミュニケーション

SEOは業界によって施策の進め方が異なります。自社の業界での実績がある会社を選ぶと、業界特有の課題やトレンドを理解しているため、効果的な施策が期待できます。

その他の選定ポイント:

  • 担当コンサルタントとのコミュニケーションがスムーズか
  • 定期的なミーティング・レポート提出があるか
  • 質問に対して丁寧に回答してくれるか

SEOは中長期的な取り組みになるため、担当者との相性も重要な判断材料です。

SEOコンサルの費用相場と料金体系

SEOコンサルティングの費用は、企業規模・サイト規模・施策内容によって大きく変動します。ここでは一般的な相場と料金体系を解説します。

(1) 月額料金の相場(10万円~50万円、規模により変動)

Web幹事の調査によると、SEOコンサルティングの月額料金の相場は以下の通りです:

小規模サイト(ページ数100未満):

  • 月額10万円~20万円
  • 基本的な分析・提案・レポート作成

中規模サイト(ページ数100~500):

  • 月額20万円~50万円
  • 包括的な分析・詳細な提案・実装支援

大規模サイト(ページ数500以上):

  • 月額50万円~100万円以上
  • 高度な分析・戦略立案・専任チーム体制

この料金には、通常「分析・戦略立案・改善提案・効果検証レポート」が含まれますが、コンテンツ制作は別料金となるケースが多いです。

(2) 初期費用・成功報酬型・コンテンツ制作費用

SEOコンサルの料金体系には、いくつかのパターンがあります:

初期費用:

  • 10万円~50万円が一般的
  • サイト分析・戦略立案・競合調査などに充当

成功報酬型:

  • 特定キーワードの順位向上に応じて報酬が発生
  • メリット: 初期コストを抑えられる
  • デメリット: 短期的なランキング向上に偏り、長期的な価値が損なわれるリスク

コンテンツ制作費用:

  • 1記事あたり8万円~が相場
  • 専門性の高い記事やインタビュー記事は10万円~20万円

コンテンツ制作を含めた場合、月額料金に加えて月10万円~30万円の追加費用が発生することが多いです。

(3) 依頼先による料金の違い(大手・中小・個人)

SEOコンサルの依頼先は、大きく「大手代理店」「中小専門会社」「個人コンサルタント」の3つに分かれます:

大手代理店:

  • 月額50万円~100万円以上
  • 幅広いマーケティング施策と連携可能
  • 大規模サイト・大企業向け

中小専門会社:

  • 月額20万円~50万円
  • SEOに特化した専門性の高い提案
  • 中堅企業向け

個人コンサルタント:

  • 月額10万円~30万円
  • 柔軟な対応・コストパフォーマンス重視
  • 小規模企業・スタートアップ向け

予算や企業規模に応じて、適切な依頼先を選ぶことが重要です。

※この記事の料金情報は2025年11月時点のものです。最新の料金は各社の公式サイトでご確認ください。

SEOコンサル導入時の注意点とリスク

SEOコンサルティングには多くのメリットがありますが、導入時に注意すべきリスクもあります。

(1) 料金が安すぎる会社の施策内容不足リスク

月額5万円以下など、相場よりも著しく安い料金を提示する会社には注意が必要です。

考えられるリスク:

  • 分析・提案が表面的で効果が出ない
  • レポート作成のみで実質的な施策がない
  • 古い手法(スパム的な被リンク獲得など)を使用

適切な分析・戦略立案・効果検証を行うには、相応の工数が必要です。料金が安すぎる場合、施策内容が不十分な可能性があります。

(2) 成功報酬型の短期志向とアルゴリズム変更リスク

成功報酬型は初期コストを抑えられる一方で、以下のリスクがあります:

リスク:

  • 短期的なランキング向上を優先し、サイト全体の価値向上が後回しになる
  • 特定キーワードのみに注力し、他のキーワードが疎かになる
  • Googleアルゴリズムの変更で順位が急落した場合、対応が遅れる

SEOは本来、サイト全体の価値を高める中長期的な取り組みです。成功報酬型を選ぶ場合は、契約内容をよく確認しましょう。

(3) SEOの中長期性と即効性への過度な期待

SEOは通常、効果が現れるまでに6ヶ月~1年かかると言われています。

理解すべきポイント:

  • Googleがサイトの変更を認識・評価するまでに時間がかかる
  • 競合も同様に施策を実施しているため、相対的な評価になる
  • アルゴリズム変更により、一時的に順位が変動することもある

「1ヶ月で検索1位」などの即効性を謳う会社には注意が必要です。現実的なスケジュール感を持って取り組むことが重要です。

(4) 導入事例の成果は企業規模・業種により異なる

SEOコンサル会社が提示する導入事例(「流入3倍」「CV増加」など)は参考になりますが、自社で同様の成果が出るとは限りません。

考慮すべき要素:

  • 既存のSEO状況(改善余地が大きいほど成果が出やすい)
  • 業種・競合状況(競合が少ない業界は成果が出やすい)
  • サイトのドメイン年数・既存コンテンツの量

導入事例を参考にしつつ、自社の状況に応じた現実的な目標設定が重要です。

まとめ:目的別SEOコンサル選びのポイント

SEOコンサルティングは、検索順位の向上とビジネス成果の最大化を支援する専門的なサービスです。会社選びでは、自社実績・CV重視の提案・料金体系の明確さ・業界での実績を確認することが重要です。

この記事のまとめ:

  • SEOコンサルは内部SEO・外部SEO・コンテンツSEOを含む包括的な支援
  • 費用相場は月額10万円~50万円、大規模サイトは月額100万円超
  • 効果が出るまで6ヶ月~1年が目安で、中長期的な取り組みが必要
  • 料金が安すぎる会社や成功報酬型にはリスクがある
  • 複数社から見積もりを取り、自社に合った会社を選ぶ

次のアクション:

  • 自社のSEO課題と目標を整理する
  • 3~5社のSEOコンサル会社から見積もりを取る
  • 各社の自社実績・提案内容・料金体系を比較する
  • 担当者とのコミュニケーションを試し、相性を確認する

自社に合ったSEOコンサル会社を選び、検索流入とビジネス成果の最大化を目指しましょう。

※SEOコンサル会社の料金や提供サービスは変更される可能性があります。最新情報は各社の公式サイトでご確認ください。

よくある質問

Q1SEOコンサルの費用相場はどのくらい?

A1月額10万円~50万円が一般的です。小規模サイトは月額10万円~20万円、中規模サイトは月額20万円~50万円、大規模サイトは月額50万円~100万円以上が相場とされています。コンテンツ制作は1記事8万円~が別料金となるケースが多いです。企業規模・サイト規模・施策内容により変動するため、複数社から見積もりを取るのが推奨されます。

Q2SEOコンサルでどのくらいの期間で効果が出る?

A2通常6ヶ月~1年が目安です。SEOは中長期的な取り組みで即効性は期待できません。Googleがサイトの変更を認識・評価するまでに時間がかかるため、継続的な改善が重要です。アルゴリズム変更により効果が変動する可能性もあるため、現実的なスケジュール感を持って取り組むことが必要です。

Q3内製化支援とフル外注、どちらを選ぶべき?

A3社内にSEO知識を蓄積したい場合は内製化支援、リソース不足や専門性重視ならフル外注が適切です。予算やチーム体制に応じて柔軟に選択しましょう。最初は外注でSEOの基礎を学び、徐々に内製化していく企業も多いです。

Q4SEOコンサルとSEO代行の違いは何?

A4SEOコンサルは分析・戦略立案・改善提案を行い、実装は社内チームが担当するケースが多いです。一方、SEO代行は施策の実装まで外部が担当します。社内にリソースがある場合はコンサル、完全に外注したい場合は代行が適切です。

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B2Bデジタルプロダクト実践ガイド編集部

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