GoogleのCRMツール完全ガイド|Workspace連携と無料活用法

著者: B2Bデジタルプロダクト実践ガイド編集部公開日: 2025/12/10

GoogleはCRMを提供しているのか?

「Google WorkspaceでCRMを使いたい」「GoogleのCRMツールはあるのか?」——こうした疑問を持つB2B中小企業の営業担当や経営者は少なくありません。

Google Workspaceを既に利用している企業にとって、Gmail・カレンダー・ドライブと連携するCRMがあれば、既存のワークフローを活かして顧客管理を効率化できます。

この記事では、GoogleのCRM提供状況、Google Workspace連携CRMの選択肢、Googleスプレッドシートでの顧客管理方法まで体系的に解説します。

この記事のポイント:

  • Google自体は独自CRMを提供していないが、サードパーティCRMとの連携が可能
  • Zoho CRM・HubSpot・Salesforce等がGoogle Workspaceと連携可能
  • 小規模企業はGoogleスプレッドシートで顧客管理を始めるのも有効
  • 顧客数100件以上・営業担当3名以上になったらCRM移行を検討
  • 無料プラン(HubSpot・Zoho)から試すことで、リスクを最小化できる

(1) Googleの公式CRM提供状況

結論から言うと、Google自体は独自のCRMツールを提供していません

Googleが提供しているビジネスツール:

Google Workspace(旧 G Suite):

  • Gmail(メール)
  • Googleカレンダー(スケジュール管理)
  • Googleドライブ(ファイル共有)
  • Google Meet(ビデオ会議)
  • Googleスプレッドシート・ドキュメント(文書作成)

これらはビジネスの基盤となるツールですが、顧客管理に特化したCRM機能は含まれていません

(2) Googleコンタクトの機能と限界

Googleには「Googleコンタクト(Google Contacts)」という連絡先管理ツールがあります。

Googleコンタクトの機能:

  • 連絡先の登録・編集(氏名・電話番号・メールアドレス等)
  • ラベル分類(顧客・取引先・パートナー等)
  • Gmail・カレンダー・Google Meetとの連携

Googleコンタクトの限界:

  • 本格的なCRM機能はない(商談管理・営業活動記録・売上予測等は不可)
  • レポート・分析機能がない
  • ワークフロー自動化ができない
  • チーム全体での顧客情報共有には不向き

Googleコンタクトはあくまで基本的な連絡先管理ツールであり、営業活動を効率化するCRMとしては不十分です。

(3) Google WorkspaceとサードパーティCRMの連携方式

Googleは独自CRMを提供していない代わりに、サードパーティCRM(他社製CRM)との連携を推進しています。

連携方式:

①Google Workspace Marketplace:

  • Google公式のアプリマーケットプレイス
  • CRMアプリをダウンロードし、Google Workspaceと連携可能
  • カテゴリ「Sales & CRM」には数十種類のCRMアプリが登録

②API連携:

  • Google WorkspaceのAPI(Gmail API・Calendar API等)を活用
  • サードパーティCRMがGmailの送受信履歴・カレンダーの予定を自動取り込み

③双方向同期:

  • CRMで記録した顧客情報がGoogleカレンダーに反映
  • Gmailで送受信したメールがCRMの活動履歴に自動記録

これにより、既存のGoogle Workspace環境を活かしながら、本格的なCRM機能を追加できます。

(4) Google CloudとSalesforceの提携

2023年以降、Google CloudとSalesforceが提携を強化しています。

提携の内容:

  • SalesforceのデータをGoogle BigQuery(データ分析基盤)で分析可能
  • Google WorkspaceとSalesforceの統合強化
  • Gemini(Googleの生成AI)とEinstein(SalesforceのAI)の連携

この提携により、大規模企業でもGoogle環境でCRMを活用しやすくなっています

Google連携CRMの選択肢と比較

(1) Zoho CRM(マーケットプレイス最多ダウンロード・無料プランあり)

特徴:

  • Google Workspace Marketplaceで最多ダウンロードのCRM
  • Gmail・カレンダー・ドライブと双方向同期
  • 無料プラン:3ユーザーまで、基本的なCRM機能
  • 料金:月額1,680円〜6,240円/ユーザー

主な機能:

  • リード管理(見込み客情報の登録・育成)
  • 商談管理(パイプライン可視化)
  • 活動記録(Gmail送受信履歴を自動記録)
  • レポート・分析
  • ワークフロー自動化

向いている企業:

  • 中小企業(従業員10〜100人)
  • コストを抑えたい企業
  • まずは無料プランで試したい企業

Google連携の詳細:

  • Gmail送受信履歴をCRMに自動取り込み
  • カレンダーの予定と商談を双方向同期
  • ドライブのファイルをCRM内で管理

(2) HubSpot CRM(無料プラン充実・マーケティング機能強力)

特徴:

  • 無料プラン:ユーザー数無制限、基本的なCRM機能
  • マーケティングオートメーション(MA)機能も強力
  • 料金:無料プラン〜、有料プラン月額5万円〜

主な機能:

  • リード管理
  • 商談管理
  • メール配信・トラッキング
  • フォーム・ランディングページ作成
  • レポート・ダッシュボード

向いている企業:

  • 小規模企業(従業員10〜50人)
  • マーケティング活動も自動化したい企業
  • まずは無料で始めたい企業

Google連携の詳細:

  • Gmail送受信履歴をCRMに自動取り込み
  • Googleカレンダーと予定を双方向同期
  • Google広告との連携

(3) Salesforce(大規模向け・AppExchange連携)

特徴:

  • 世界シェアNo.1のCRM(22.1%、11年連続)
  • 大規模・複雑な営業組織に対応
  • 料金:月額3,000円〜39,600円/ユーザー

主な機能:

  • リード管理
  • 商談管理
  • AI機能(Einstein)
  • AppExchange(7,000以上のアプリ連携)
  • 高度なカスタマイズ

向いている企業:

  • 中堅〜大企業(従業員50人以上)
  • 複雑な営業プロセスを持つ企業
  • カスタマイズ要求が高い企業

Google連携の詳細:

  • Gmail送受信履歴をSalesforceに取り込み
  • Googleカレンダーと商談を同期
  • Google CloudとSalesforceの提携により、BigQueryでデータ分析可能

(4) サテライトオフィス(日本製・10アカウント以内無償)

特徴:

  • 日本製のGoogle Workspace専用CRM
  • Googleパートナーアワード受賞
  • 料金:10アカウント以内無償、11アカウント以上は月額300円/ユーザー

主な機能:

  • 顧客管理
  • 案件管理
  • スケジュール管理
  • レポート作成
  • Google Workspaceとシームレス連携

向いている企業:

  • 小規模企業(従業員10人以内)
  • 日本語サポートを重視
  • 低コストでCRMを導入したい企業

Google連携の詳細:

  • Google Workspace専用に設計されており、シームレスに統合
  • Gmail・カレンダー・ドライブとの連携が標準機能

(5) Streak CRM(Gmail統合型・シンプル操作)

特徴:

  • Gmail内で直接CRM機能を操作できる
  • シンプルで使いやすい
  • 料金:無料プラン(50レコードまで)〜、有料プラン月額15ドル〜

主な機能:

  • パイプライン管理(Gmail内で可視化)
  • メールトラッキング(開封・クリック追跡)
  • タスク管理
  • レポート作成

向いている企業:

  • 小規模企業(従業員5〜20人)
  • Gmail中心の業務フローを持つ企業
  • シンプルなCRMで十分な企業

Google連携の詳細:

  • Gmail内でCRMを直接操作(別ツールを開く必要なし)
  • カレンダー・ドライブとも連携

(6) 比較表:料金・機能・対象企業規模

CRM名 料金(月額/ユーザー) 無料プラン 対象企業規模 特徴
Zoho CRM 1,680円〜 あり(3ユーザー) 中小企業 マーケットプレイス最多DL
HubSpot CRM 無料〜 あり(無制限) 小規模企業 MA機能強力
Salesforce 3,000円〜 なし 中堅〜大企業 世界シェアNo.1
サテライトオフィス 無償〜300円 あり(10アカウント) 小規模企業 日本製
Streak CRM 15ドル〜 あり(50レコード) 小規模企業 Gmail統合型

※料金は2024年時点の目安です。最新情報は各社公式サイトをご確認ください。

選び方のポイント:

  • 小規模企業・低コスト重視 → サテライトオフィス・HubSpot・Streak
  • 中小企業・バランス重視 → Zoho CRM
  • 大企業・高機能重視 → Salesforce

Googleスプレッドシートでの顧客管理

(1) スプレッドシートでの顧客管理方法

「CRMツールを導入する前に、まずは低コストで顧客管理を始めたい」という企業には、Googleスプレッドシートでの顧客管理も有効です。

スプレッドシートでの顧客管理の基本構成:

列項目例:

  • 顧客ID(一意の識別番号)
  • 企業名
  • 担当者名
  • 部署・役職
  • 電話番号
  • メールアドレス
  • 住所
  • 商談ステータス(見込み客・商談中・受注・失注)
  • 見込み度(高・中・低)
  • 最終接触日
  • 次回アクション日
  • 担当営業
  • メモ・備考

運用方法:

  • シート1枚目:顧客マスタ
  • シート2枚目:商談管理
  • シート3枚目:活動履歴(訪問・架電・メール送信記録)

(2) 無料テンプレートの活用

以下のサイトで、Googleスプレッドシート用の顧客管理テンプレートが無料公開されています。

主な無料テンプレート提供サイト:

  • BOXIL Magazine(顧客管理テンプレート)
  • GENIEE(CRM用スプレッドシートテンプレート)
  • HubSpot(無料CRMテンプレート)

これらのテンプレートをコピーして利用することで、ゼロから作るより短時間で顧客管理を始められます

(3) メリット:無料・柔軟・既存環境活用

スプレッドシートでの顧客管理には以下のメリットがあります。

メリット:

①無料で始められる:

  • Google Workspaceの範囲内で追加コストなし
  • 小規模企業・スタートアップに最適

②柔軟なカスタマイズ:

  • 自社の営業プロセスに合わせて列・シートを自由に追加
  • 複雑な計算式・関数も使える

③既存環境を活かせる:

  • Gmail・カレンダー・ドライブと同じGoogle環境
  • 社員全員が使い慣れたツール

④導入のハードルが低い:

  • 専用ツールの操作習得が不要
  • すぐに始められる

(4) デメリット:データ量の限界・セキュリティリスク

一方、スプレッドシートでの顧客管理には以下のデメリットもあります。

デメリット:

①データ量の限界:

  • 行数が増えると動作が遅くなる(数千行以上で顕著)
  • 検索・フィルタ機能が限定的

②複数人での同時編集の課題:

  • 同時編集時に入力ミス・上書きが発生しやすい
  • 複数の営業担当が同時にアクセスすると混乱

③セキュリティリスク:

  • 共有リンクの設定ミスで顧客情報が漏洩するリスク
  • 権限管理が複雑(閲覧のみ・編集可能等)

④レポート・分析機能が限定的:

  • グラフ作成は可能だが、専用CRMと比べて機能が劣る
  • 売上予測・商談分析は手動で行う必要

⑤ワークフロー自動化ができない:

  • メール自動配信・タスク自動化等は不可
  • 手動での運用が中心

(5) CRMへの移行タイミング(顧客数・営業担当が増えたとき)

スプレッドシートからCRMへの移行を検討すべきタイミングは以下の通りです。

移行タイミングの目安:

①顧客数が100件以上になったとき:

  • スプレッドシートの動作が遅くなる
  • 検索・フィルタに時間がかかる

②営業担当が3名以上になったとき:

  • 複数人での同時編集が増え、ミス・上書きが発生
  • 誰が何を入力したか分からなくなる

③データ入力ミス・更新漏れが増えたとき:

  • 手動運用の限界が見え始めた兆候
  • CRMの自動化機能でミスを削減できる

④営業プロセスが複雑になったとき:

  • 商談ステータスが増え、管理が複雑化
  • パイプライン可視化・売上予測が必要になった

⑤セキュリティ要件が厳しくなったとき:

  • 個人情報保護・GDPR対応等の要件が追加された
  • 専用CRMのアクセスログ・権限管理が必要

これらの兆候が見えたら、CRM導入を検討するタイミングです。

Google Workspace連携CRMの活用メリット

(1) Gmail・カレンダー・ドライブとの双方向同期

Google Workspace連携CRMの最大のメリットは、既存のGmailGoogleカレンダー・ドライブとの双方向同期です。

双方向同期の具体例:

Gmail連携:

  • Gmailで送受信したメールが自動でCRMの活動履歴に記録
  • CRMから直接メール送信可能
  • メール開封・クリックをトラッキング

カレンダー連携:

  • CRMで登録した商談予定がGoogleカレンダーに自動反映
  • カレンダーで予定を変更すると、CRMにも反映

ドライブ連携:

  • 見積書・提案資料をドライブで管理し、CRM内から参照
  • 顧客ごとにドライブのフォルダを自動生成

これにより、複数ツールを行き来する手間が削減され、業務効率が向上します。

(2) 既存ワークフローの維持(学習コスト削減)

Google Workspace連携CRMは、既存のワークフローを大きく変えずに導入できるため、学習コストが低いです。

ワークフローの維持例:

①メールはGmailのまま:

  • CRM専用のメーラーを覚える必要なし
  • Gmail内でCRM機能を利用(Streak CRM等)

②スケジュールはGoogleカレンダーのまま:

  • カレンダーの使い方を変える必要なし
  • 商談予定がCRMと自動同期

③ファイルはドライブのまま:

  • ドライブの共有・権限管理はそのまま
  • CRM内からドライブのファイルにアクセス

営業担当者にとって、使い慣れたツールで業務を続けられるため、CRM導入の抵抗感が減ります。

(3) モバイルアプリでの外出先からのアクセス

Google Workspace連携CRMは、モバイルアプリで外出先からもアクセス可能です。

モバイル活用の例:

①訪問先で顧客情報を確認:

  • 商談前に過去の履歴・見込み度を確認
  • 次回アクションを確認

②商談結果をその場で入力:

  • 帰社後ではなく、訪問直後にモバイルで入力
  • 入力漏れを防ぎ、情報の鮮度を保つ

③移動時間に商談予定を確認:

  • カレンダーと連携しているため、予定の確認がスムーズ

④Gmailで顧客とやり取り:

  • 外出先でもメール対応が可能
  • CRMに自動記録される

モバイル対応により、営業担当者の移動時間を有効活用できます。

(4) 生成AI「Gemini」との今後の連携可能性

2024年以降、GoogleはGoogle Workspaceに生成AI「Gemini」を統合しています。

Geminiの主な機能:

  • Gmail:メール文面の自動生成・要約
  • Googleドキュメント:文章の自動生成・校正
  • Googleスプレッドシート:データ分析・レポート生成

CRMとの連携可能性:

  • 商談記録の自動要約
  • 次のアクションの提案(「この顧客にフォローアップすべき」等)
  • メール文面の自動生成(提案書送付メール等)

今後、GeminiとCRMの連携により、営業活動のさらなる効率化が期待されます。

CRM選定のポイントと移行タイミング

(1) 必要機能の洗い出し(営業管理・マーケティング・カスタマーサポート)

CRM選定の第一歩は、自社に必要な機能を洗い出すことです。

主な機能分類:

①営業管理(SFA):

  • リード管理(見込み客情報の登録・育成)
  • 商談管理(パイプライン可視化)
  • 活動記録(訪問・架電・メール履歴)
  • 売上予測・レポート作成

②マーケティング(MA):

  • リード獲得(フォーム・LP作成)
  • メール配信・シナリオ設定
  • リードスコアリング(見込み客の関心度を数値化)

③カスタマーサポート:

  • 問い合わせ管理(チケット管理)
  • FAQナレッジベース

自社の課題・目的に応じて、必要な機能を優先順位付けしてください。

(2) 費用対効果の試算(無料 vs 有料プラン)

CRM導入前に、費用対効果(ROI)を試算しましょう。

ROI計算式:

ROI(%)= (削減コスト - 導入・運用コスト)÷ 導入・運用コスト × 100

削減コストの試算:

  • 営業活動の時間削減 × 時給 × 12ヶ月
  • 例:月間20時間削減、時給換算3,000円の場合 → 20時間 × 3,000円 × 12ヶ月 = 72万円/年

導入・運用コストの試算:

  • 初期費用:設定費用、データ移行費用
  • 運用費用:月額料金 × 12ヶ月、運用担当者の人件費

無料プランのメリット:

  • 初期コスト・運用コストがゼロ
  • 試験導入してから有料プランに移行できる

有料プランのメリット:

  • 高度な機能(ワークフロー自動化・レポート作成等)
  • サポート体制が充実

まずは無料プランで試して効果を確認し、必要に応じて有料プランに移行するのが現実的です。

(3) データ移行の容易さ(CSV・API連携)

スプレッドシートから CRMに移行する際、データ移行の容易さも重要です。

データ移行の手順:

①データの整形:

  • 重複データの削除
  • 必須項目(企業名・担当者名等)の確認
  • 不要な列の削除

②CSVエクスポート:

  • スプレッドシートをCSV形式でエクスポート

③CRMへのインポート:

  • 多くのCRMはCSVインポート機能を持っている
  • 列のマッピング(スプレッドシートの列とCRMの項目を対応付け)

④データ確認:

  • インポート後、データが正しく反映されているか確認

API連携:

  • Google WorkspaceとCRMをAPI連携することで、自動でデータ同期も可能
  • Zapier・Integromat等の連携ツールを活用

データ移行が容易なCRMを選ぶことで、移行リスクを最小化できます。

(4) セキュリティ対策の確認(共有設定・権限管理)

顧客情報を扱うため、セキュリティ対策の確認も重要です。

確認すべきポイント:

①データの保管場所:

  • クラウド型CRMの場合、データセンターの所在地(日本国内 or 海外)
  • データの暗号化・バックアップ体制

②アクセス権限管理:

  • ユーザーごとに閲覧・編集権限を設定可能か
  • IP制限・二段階認証の有無

③共有設定:

  • 顧客情報を外部に誤って共有しない仕組み
  • スプレッドシートの共有リンク設定ミスを防ぐ

④ログ管理:

  • 誰がいつデータにアクセスしたか記録される機能
  • 不正アクセスの検知

セキュリティ要件が厳しい業種(金融・医療等)では、セキュリティ認証(ISO27001等)を取得しているCRMを選ぶことが推奨されます。

(5) スモールスタートの推奨(無料プランから試す)

「CRMに興味はあるが、いきなり有料プランは不安」という企業には、スモールスタートが推奨されます。

スモールスタートの手順:

  1. 無料プランで試験導入(HubSpot・Zoho等)

    • 営業部門の一部(3〜5人)から始める
    • 基本的なCRM機能だけ使う
  2. 効果を測定(3ヶ月)

    • 商談管理がスムーズになったか
    • 情報共有が改善したか
    • データ入力が習慣化したか
  3. 成功したら有料プランに移行

    • より高度な機能(ワークフロー自動化・レポート作成等)を活用
    • ユーザー数を増やす
  4. 全社展開

    • 営業部門全体に展開
    • マーケティング部門・カスタマーサクセス部門にも展開

スモールスタートで試すことで、導入リスクを最小化し、自社に合うかを見極められます

まとめ:Google環境で始める顧客管理

Google Workspace を活用した顧客管理には、複数の選択肢があります。スプレッドシートで小さく始めて、成長に応じてCRMに移行するのが現実的なアプローチです。

この記事のポイント(再掲):

  • Google自体は独自CRMを提供していないが、サードパーティCRMとの連携が可能
  • Zoho CRM・HubSpot・Salesforce等がGoogle Workspaceと連携可能
  • 小規模企業はGoogleスプレッドシートで顧客管理を始めるのも有効
  • 顧客数100件以上・営業担当3名以上になったらCRM移行を検討
  • 無料プラン(HubSpot・Zoho)から試すことで、リスクを最小化できる

顧客管理の段階的アプローチ:

段階 顧客数 営業担当 推奨ツール
初期 〜50件 1〜2名 Googleスプレッドシート
成長期 50〜100件 3〜5名 無料CRM(HubSpot・Zoho)
拡大期 100件〜 5名以上 有料CRM(Zoho・Salesforce)

今すぐ取り組むべきアクション:

  1. 現状の顧客管理方法を見直す

    • Excelスプレッドシートで管理している顧客数を確認
    • 課題を洗い出し(入力ミス・更新漏れ・検索時間等)
  2. Googleスプレッドシートで顧客管理を始める

    • 無料テンプレートをコピーして利用
    • まずは小さく始める(顧客数50件以内)
  3. 無料CRMを試す

    • HubSpot CRM・Zoho CRM・サテライトオフィスの無料プランに登録
    • 実際に操作性を確認(3〜5件のテストデータで試す)
  4. CRM移行のタイミングを判断

    • 顧客数100件以上・営業担当3名以上になったら移行を検討
    • データ整形・CSVエクスポートの準備
  5. スモールスタートで導入

    • いきなり全社展開せず、一部の部門から試す
    • 3ヶ月で効果を測定し、全社展開を判断

Google Workspace環境を活かして、自社に最適な顧客管理方法を見つけましょう。

よくある質問

Q1GoogleはCRMを提供していますか?

A1いいえ、Google自体は独自のCRMを提供していません。Googleコンタクトは基本的な連絡先管理のみで、本格的なCRM機能(商談管理・営業活動記録・売上予測等)はありません。Google Workspaceと連携するサードパーティCRM(Zoho CRM・HubSpot・Salesforce等)を活用する必要があります。

Q2無料で使えるGoogle連携CRMはありますか?

A2はい、HubSpot CRM(ユーザー数無制限)、Zoho CRM(3ユーザーまで)、サテライトオフィス(10アカウント以内無償)、Streak CRM(50レコードまで)に無料プランがあります。小規模から始めて、成長に応じて有料プランに移行できます。

Q3Googleスプレッドシートで顧客管理はできますか?

A3可能です。スタートアップや小規模企業(顧客数50件以内)はスプレッドシートから始めることが多いです。ただし、顧客数100件以上・営業担当3名以上になったタイミング、またはデータ入力ミス・更新漏れが増えたタイミングでCRMへの移行を検討してください。

Q4スプレッドシートからCRMに移行すべきタイミングは?

A4顧客数が100件以上、営業担当が3名以上になったとき、またはデータ入力ミス・更新漏れが増えたときが移行の目安です。スプレッドシートは行数が増えると動作が遅くなり、複数人での同時編集でミス・上書きが発生しやすくなります。

Q5データ移行は簡単にできますか?

A5多くのCRMはCSVインポート機能を持っており、スプレッドシートからの移行は比較的容易です。ただし、データ整形(重複データ削除・必須項目確認・不要な列削除)などの準備が必要です。無料プランで試験的にインポートして、動作を確認してから本格移行することをおすすめします。

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B2Bデジタルプロダクト実践ガイド編集部

「B2Bデジタルプロダクト実践ガイド」は、デシセンス株式会社が運営する情報メディアです。B2Bデジタルプロダクト企業のマーケティング・営業・カスタマーサクセス・開発・経営に関する実践的な情報を、SaaS、AIプロダクト、ITサービス企業の実務担当者に向けて分かりやすく解説しています。