B2Bオウンドメディアの始め方と成功事例:戦略設計から運用体制まで

著者: Decisense編集部公開日: 2025/12/3

B2Bオウンドメディアが注目される背景

「リード獲得の施策が行き詰まっている」「デジタル広告の効果が以前ほど出なくなってきた」──そんな課題を抱えるB2B企業のマーケティング責任者は少なくありません。

2024年現在、BtoB企業の情報収集はさらにオンライン化が進んでおり、検索エンジン、オンラインセミナー、ホワイトペーパー、SNSなどを通じて情報収集を行う企業が増加しています。一方で、デジタル広告(Web広告)のパフォーマンス低下が課題となっており、異なるファネルからのリード獲得施策として、オウンドメディアの運用を検討する企業が増えています。

この記事では、B2Bオウンドメディアの目的設定・ターゲット設計・コンテンツ戦略・運用体制・成果測定の具体的ステップと、B2B特有の注意点を解説します。オウンドメディアの立ち上げを検討しているマーケティング責任者の方は、ぜひ参考にしてください。

この記事のポイント:

  • 2024年現在、40.1%のBtoB企業がオウンドメディアを運営中
  • デジタル広告のパフォーマンス低下により、オウンドメディアの重要性が増している
  • SEOで集客すれば、1つのコンテンツで長期的なリード獲得を狙える
  • 成果が出るまで半年〜1年、中長期的には2〜3年の視点が必要
  • 成功には「明確な目的設定」「ペルソナ設計」「SEO戦略」「長期視点」が不可欠

(1) デジタル広告のパフォーマンス低下と情報収集のオンライン化

2024年現在、BtoB企業がオウンドメディアに注目している背景には、大きく2つの要因があります。

① デジタル広告のパフォーマンス低下:

  • Google広告・SNS広告のクリック単価(CPC)が年々上昇
  • 広告疲れによりクリック率(CTR)が低下
  • 広告ブロックツールの普及により、広告が届きにくくなっている
  • 結果として、従来の広告施策だけではリード獲得が難しくなっている

② 情報収集のオンライン化:

  • BtoB企業の購買担当者の情報収集手段が「営業訪問」から「検索エンジン・オンラインセミナー」にシフト
  • 検索エンジン、ウェビナー、ホワイトペーパー、SNSを通じて、自ら情報収集を行う企業が増加
  • 「営業に会う前に、自社で情報を集めて比較検討したい」というニーズの高まり

(参考: 成長拡大を目指すBtoB企業にオウンドメディアが必要な理由 - Advertimes、2024年)

このような環境変化により、「検索エンジンをタッチポイントにした集客」を行えるオウンドメディアが、BtoB企業にとって重要な施策となっています。

(2) BtoB企業の40.1%が運営中:市場動向と導入状況

現在、40.1%のBtoB企業がオウンドメディアを運営しています。

企業規模別のオウンドメディア導入状況:

  • 従業員規模10,001名以上の企業: 35.3%が「Webサイトの拡充」に取り組んでおり、Webマーケティング施策として最も多い
  • 中堅企業(従業員50〜500名): 約40%がオウンドメディアを運営または検討中
  • 小規模企業(従業員50名未満): 約20%が運営中、今後の導入を検討している企業も増加傾向

(出典: BtoB企業のオウンドメディア最新事例24選!|2025年3月版 - Webtanguide、2025年)

このデータから、BtoB企業にとってオウンドメディアが「やるかやらないか」ではなく、「どう始めるか・どう成果を出すか」という段階に入っていることが分かります。

B2Bオウンドメディアの基礎知識

(1) オウンドメディアとは:定義とBtoBにおける特徴

オウンドメディアとは、企業が自社で所有・運営するメディア(ブログ、Webマガジン等)のことです。広告に依存せず、長期的な顧客基盤を構築できる点が特徴です。

オウンドメディアの特徴:

  • 自社で所有・運営するため、コンテンツの内容・公開タイミングを自由にコントロールできる
  • 一度公開したコンテンツは資産として蓄積され、長期的にリード獲得に貢献
  • SEOで検索上位に表示されれば、広告費をかけずに継続的な集客が可能

BtoBオウンドメディアの役割:

  • 比較検討フェーズの見込み客との接点創出
  • 専門性・信頼性の訴求によるブランディング
  • リードナーチャリング(見込み客の育成)

(2) BtoCとの違い:購買サイクル・意思決定プロセス・KPI設定

BtoB(企業間取引)とBtoC(企業と消費者の取引)では、オウンドメディアの運営方針が大きく異なります。

購買サイクルの違い:

  • BtoC: 短期(数分〜数日で購買決定)
  • BtoB: 長期(数週間〜数ヶ月、製品によっては1年以上)

意思決定プロセスの違い:

  • BtoC: 個人の判断で購買
  • BtoB: 複数の意思決定者(担当者・上司・決裁者)が関与

KPI設定の違い:

  • BtoC: PV数・セッション数・コンバージョン率(購入率)
  • BtoB: リード獲得数・商談化率・受注率・ROI(投資対効果)

BtoB企業がオウンドメディアを運営する際は、「PV数だけを追う」のではなく、「リード獲得数・商談化率」を重視することが重要です。

(3) 主要な目的:リード獲得・ブランディング・顧客育成

BtoBオウンドメディアの主要な目的は以下の3つです。

① リード獲得:

  • 検索エンジンから比較検討フェーズのユーザーを獲得
  • ホワイトペーパーやウェビナーへの誘導により、リード情報を取得

② ブランディング:

  • 専門性の高いコンテンツを提供することで、業界内での信頼性・認知度を向上
  • 「この領域の専門家」というポジショニングを確立

③ 顧客育成(リードナーチャリング):

  • 獲得したリードに対して、継続的に有益な情報を提供
  • 購買意欲を高め、商談化・受注につなげる

目的を明確にしないと、コンテンツに一貫性を持たせることができず、顧客からの信頼性が低下するリスクがあります。

始める前の戦略設計(目的・ペルソナ・コンテンツ戦略)

(1) 目的設定:リード獲得か認知拡大か育成か

オウンドメディアを始める前に、「何のために運営するのか」を明確にすることが最も重要です。

目的の例:

  • リード獲得重視: 検索エンジンから見込み客を獲得し、問い合わせ・資料請求につなげる
  • 認知拡大重視: 業界内での認知度を高め、「この領域といえば〇〇社」というポジションを確立
  • 顧客育成重視: 既存リードに継続的に情報提供し、商談化・受注につなげる

目的によって、コンテンツの種類・テーマ・配信頻度が変わります。例えば、リード獲得重視なら「比較検討キーワード」を中心にSEO対策を行い、認知拡大重視なら「業界トレンド・調査レポート」を発信する、といった具合です。

(2) ペルソナ設定:役職・業界・企業規模・課題の具体化

BtoBオウンドメディアでは、「誰に向けて発信するのか」を具体的に設定することが重要です。

ペルソナ設定の要素:

  • 役職: マーケティング担当者 / 営業マネージャー / 経営層
  • 業界: IT・SaaS / 製造業 / 金融 / 不動産 等
  • 企業規模: 従業員50名以下 / 50〜500名 / 500名以上
  • 課題: リード獲得不足 / 営業効率化 / コスト削減 等

ペルソナ設定の例:

  • 「従業員100名のSaaS企業のマーケティング責任者(30代)。リード獲得施策に課題を抱えており、MAツール導入を検討中」

ペルソナを明確にすることで、「どのようなコンテンツを、どのようなトーンで発信すべきか」が見えてきます。

(3) コンテンツ戦略:SEOを活用した比較検討フェーズの獲得

BtoBオウンドメディアの主要な集客手法は「SEO(検索エンジン最適化)」です。

SEO戦略のポイント:

  • 比較検討キーワードを狙う: 「MAツール 比較」「営業支援システム おすすめ」など、具体的な検討段階にあるキーワードを選定
  • 1つのコンテンツで長期的なリード獲得を狙う: 一度公開したコンテンツが検索上位に表示されれば、広告費をかけずに継続的な集客が可能
  • 専門性の高いコンテンツを提供: 競合他社との差別化を図り、「この領域の専門家」というポジションを確立

コンテンツの種類:

  • ノウハウ記事(「〇〇の始め方」「〇〇のやり方」)
  • 比較記事(「〇〇ツールおすすめ5選」「〇〇とXXの違い」)
  • 調査レポート・トレンド記事(「2024年の〇〇市場動向」)
  • 事例紹介(「〇〇企業の成功事例」)

SEOで集客を行えば、「比較検討フェーズのユーザー」と接点を取ることができ、効率良くリードを獲得できます。

(参考: BtoBのオウンドメディア運用方法は?運用メリット・デメリットを解説 - Unname、2024年)

運用体制の構築と実践ステップ

(1) 社内体制の構築:編集責任者・ライター・デザイナーの役割分担

オウンドメディアの運営には、明確な役割分担が必要です。

推奨される社内体制:

  • 編集責任者(1名): コンテンツ戦略の策定、記事の企画・編集、KPI管理
  • ライター(社内 or 外注): 記事の執筆
  • デザイナー(社内 or 外注): サイトデザイン、バナー・図版作成
  • エンジニア(社内 or 外注): CMS構築・保守、SEO技術対応

外注と内製の使い分け:

  • 初期は外注でノウハウを蓄積: 戦略設計・記事制作を外注し、ノウハウを学ぶ
  • 徐々に内製化: 社内にノウハウが蓄積されたら、記事執筆を内製化してコスト削減
  • ハイブリッド型が現実的: 戦略は内製、制作は外注(品質とコストのバランス)

(2) 運用の5ステップ:企画→制作→公開→測定→改善

オウンドメディアの運用は、以下の5ステップで行います。

① 企画:

  • キーワード調査(検索ボリューム・競合分析)
  • 記事テーマの選定(ペルソナのニーズに合致するか)
  • 編集カレンダーの作成(月間の公開スケジュール)

② 制作:

  • 記事の執筆(専門性・信頼性を重視)
  • 図版・バナーの作成
  • SEO最適化(タイトルタグ・メタディスクリプション・見出し構造)

③ 公開:

  • CMSへの入稿・公開
  • SNSでの告知(Twitter、LinkedIn等)

④ 測定:

  • トラフィック(PV数・セッション数)
  • 検索順位(Google Search Console、GRC等)
  • リード獲得数(問い合わせ・資料請求)
  • 商談化率・受注率

⑤ 改善:

  • データ分析をもとに、記事の加筆修正
  • 検索順位が低い記事のリライト
  • 成果の出ているコンテンツの横展開

PDCAサイクルを回転させることで、継続的に成果を向上させることができます。

(3) 効果測定の指標:トラフィック・リード獲得数・商談化率・ROI

BtoBオウンドメディアの効果測定では、「オウンドメディアの成長に合わせてKPI設定を行う」ことが重要です。

初期(立ち上げ〜半年):

  • トラフィック(PV数・セッション数)
  • 検索順位(ターゲットキーワードの順位)
  • インデックス数(Googleに登録された記事数)

成長期(半年〜1年):

  • リード獲得数(問い合わせ・資料請求)
  • リード獲得単価(CPA: Cost Per Acquisition)
  • コンバージョン率(訪問者のうちリードになった割合)

成熟期(1年以降):

  • 商談化率(リードから商談への転換率)
  • 受注率(商談から受注への転換率)
  • ROI(投資対効果)

BtoB特有の課題:

  • 購買サイクルが長く、複数の意思決定者が関わるため、単純なコンバージョン測定では効果を正確に把握できない
  • 中長期的な視点(2〜3年)で効果測定を行う必要がある

(参考: 【オウンドメディア効果測定の教科書】BtoB企業が成果を出す具体的手法 - Laboz、2024年)

使用するツール:

  • Google Analytics(トラフィック・コンバージョン測定)
  • Google Search Console(検索順位・クリック率)
  • GRC(検索順位モニタリング)
  • MAツール(HubSpot、Marketo等)(リード育成・商談化率測定)

成功事例と失敗パターンの分析

(1) 成功事例に見る共通点:SEO戦略・長期視点・明確なKPI

BtoB企業のオウンドメディア成功事例には、以下の共通点があります。

① SEO戦略の徹底:

  • 比較検討キーワードを中心にコンテンツを制作
  • 検索上位に表示されることで、継続的なリード獲得を実現
  • 競合サイトの分析を行い、差別化を図る

② 長期視点での運営:

  • 少なくとも半年〜1年は継続的にコンテンツを公開
  • 短期的な成果を求めず、中長期的な視点(2〜3年)で運営
  • PDCAサイクルを回転させ、継続的に改善

③ 明確なKPI設定:

  • オウンドメディアの成長段階に応じてKPIを設定
  • トラフィック → リード獲得数 → 商談化率 → ROIと段階的に評価
  • 月次・四半期での振り返りを行い、改善施策を実施

(参考: 【2025年最新版】BtoB 企業のオウンドメディア成功事例10選 - Sevendex、2025年)

(2) よくある失敗パターン:更新停止・PV偏重・目的不明確

BtoB企業のオウンドメディアでよくある失敗パターンは以下の通りです。

① 更新停止:

  • 立ち上げ当初は意欲的に更新するが、社内リソース不足により半年〜1年で更新停止
  • 更新が止まると、検索順位が低下し、訪問者も減少
  • 結果として、「オウンドメディアは効果がない」と判断され、プロジェクトが終了

② PV偏重のKPI設定:

  • 「PV数だけを追う」KPI設定により、リード獲得につながらない記事ばかり公開
  • トラフィックは多いが、商談化率が低く、費用対効果が見合わない
  • BtoBは「量より質」が重要であることを見落としている

③ 目的不明確:

  • 「とりあえずオウンドメディアを始める」という曖昧な目的設定
  • ターゲットペルソナが不明確で、コンテンツに一貫性がない
  • 結果として、顧客からの信頼性が低下し、リード獲得につながらない

失敗を避けるためのポイント:

  • 目的・ペルソナ・KPIを明確に設定する
  • 社内リソースを確保し、継続的な更新体制を構築する
  • 外部パートナー(制作会社・コンサルタント)を活用する

(3) 成果が出るまでの期間:半年〜1年、中長期視点で2〜3年

BtoB企業がオウンドメディアを運営する際、最も重要な認識は「成果が出るまで時間がかかる」という点です。

成果が出るまでの期間の目安:

  • 初期(立ち上げ〜半年): トラフィックが徐々に増加、検索順位が上昇し始める
  • 成長期(半年〜1年): リード獲得が増加し始める、ROIがプラスに転じる企業も
  • 成熟期(1年以降): 安定的なリード獲得、商談化率が向上、長期的な投資回収が見込める

中長期視点が必要な理由:

  • SEOで検索上位に表示されるまで数ヶ月〜1年かかる
  • BtoBは購買サイクルが長く、リード獲得から受注まで数ヶ月〜1年かかる
  • コンテンツが蓄積されるまで一定の時間が必要

短期的な成果を求めると失敗しやすい:

  • 「3ヶ月でリードが増えない」と判断し、プロジェクトを中止
  • 短期的な成果を求めて、PV重視のコンテンツばかり公開し、リード獲得につながらない

BtoBオウンドメディアは「2〜3年の中長期的な視点」を持つことが成功の鍵です。

まとめ:B2Bオウンドメディア成功のポイント

B2Bオウンドメディアは、デジタル広告のパフォーマンス低下と情報収集のオンライン化により、重要性が増している施策です。現在、40.1%のBtoB企業がオウンドメディアを運営しており、「やるかやらないか」ではなく、「どう始めるか・どう成果を出すか」という段階に入っています。

次のアクション:

  • 目的を明確に設定する(リード獲得 / 認知拡大 / 顧客育成)
  • ペルソナを具体的に設定する(役職・業界・企業規模・課題)
  • SEO戦略を策定する(比較検討キーワードを中心に)
  • 社内体制を構築する(編集責任者・ライター・デザイナー)
  • KPIを段階的に設定する(トラフィック → リード獲得数 → 商談化率 → ROI)
  • 中長期視点(2〜3年)で運営する

成功事例の共通点は、「SEO戦略の徹底」「長期視点での運営」「明確なKPI設定」です。一方、失敗パターンは「更新停止」「PV偏重のKPI設定」「目的不明確」です。

BtoBオウンドメディアは、成果が出るまで半年〜1年、中長期的には2〜3年の視点が必要ですが、一度軌道に乗れば、広告費をかけずに継続的なリード獲得が可能になります。自社に合った戦略を設計し、長期的な視点でオウンドメディアを運営しましょう。

※この記事は2025年12月時点の情報です。市場動向や導入状況は変化する可能性があるため、最新情報は各種調査レポートをご確認ください。

よくある質問

Q1B2Bオウンドメディアの立ち上げコストはどれくらいですか?

A1初期費用はCMS構築で数十万円〜、月額運用コストは外注で月20〜50万円程度が一般的です。社内リソースを活用すれば大幅に削減可能ですが、コンテンツ制作の品質確保が課題となります。ハイブリッド型(戦略は内製、制作は外注)が現実的な選択肢です。

Q2どれくらいの期間で成果が出るのですか?

A2最低でも半年〜1年は様子を見る必要があり、中長期的には2〜3年の視点が望ましいです。SEOによる集客が軌道に乗るまで時間がかかるため、短期的な成果を求めると失敗しやすくなります。BtoB企業の購買サイクルが長いことも、成果が見えるまで時間がかかる要因です。

Q3小規模B2B企業でもオウンドメディアは効果的ですか?

A3月間リード獲得数が50件以上あれば効果が見込めます。それ以下の場合は、まず営業活動やウェビナーなど他の施策で母数を増やしてから検討するのが現実的です。ただし、ニッチな市場でポジションを確立したい場合は、リード数が少なくても専門性を訴求する手段として有効です。

Q4どのようなKPIを設定すべきですか?

A4オウンドメディアの成長段階に応じて設定してください。初期(立ち上げ〜半年)はトラフィック・検索順位、成長期(半年〜1年)はリード獲得数、成熟期(1年以降)は商談化率・受注率・ROIを重視します。BtoB企業は購買サイクルが長いため、単純なコンバージョン率だけでは測れないことに注意が必要です。

Q5外注と内製、どちらが良いですか?

A5初期は外注でノウハウを蓄積し、徐々に内製化が理想的です。完全外注はコストが高く、完全内製は品質とリソースが課題となります。現実的なのはハイブリッド型(戦略は内製、制作は外注)です。社内にノウハウが蓄積されたら、記事執筆を内製化してコスト削減を図るのが推奨されます。

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Decisense編集部

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