HubSpotダッシュボード|KPI設計から実装・定着

著者: B2Bデジタルプロダクト実践ガイド編集部公開日: 2026/1/415分で読めます

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HubSpotダッシュボード活用の課題と本記事の目的

最も重要なのは、HubSpotダッシュボードは作成するだけでは成果につながらず、MA/SFA実装経験を持つ専門家によるKPI設計・ダッシュボード実装・現場への浸透支援により、現場で使われるダッシュボードを実現できることです。

多くの企業がHubSpotダッシュボードを導入していますが、実際には「作成したが現場が見ない・使わない」という課題を抱えています。その背景には、KPI設計が曖昧で何を表示すればよいか分からず、作成しても見にくく、結局現場が活用できない状態になってしまうケースが多く見られます。

この記事で分かること

  • HubSpotダッシュボードの基本機能と作成方法
  • ダッシュボード設計の失敗パターンと回避策
  • 現場で使われるダッシュボードを実現するための設計・実装・定着プロセス
  • KPI設計とダッシュボード設計の関係性
  • 専門家による支援の重要性と期待できる効果

HubSpotダッシュボードとは?基礎知識と主な機能

HubSpotダッシュボードとは、HubSpotのカスタマープラットフォームに統合されたカスタマイズ可能なツールで、営業パイプライン、チームパフォーマンス、収益指標をリアルタイムで視覚化・分析するものです。

HubSpotのSmart CRM(顧客データを一元管理しマーケティング・営業・カスタマーサービス活動を支援するCRM機能)と連携することで、マーケティング・営業・カスタマーサービスのデータを一元管理できます。これにより、部門を横断した顧客の全体像を把握し、データに基づいた意思決定が可能になります。

ダッシュボードには複数のレポート(ダッシュボードに表示される個別のデータ情報、グラフ、表、チャートなど)を配置することができ、各部門の担当者が必要な情報をリアルタイムで確認できる環境を構築できます。

HubSpotダッシュボードの定義

HubSpotダッシュボードは、営業パイプライン、チームパフォーマンス、収益指標をリアルタイムで視覚化・分析するツールです。従来の静的なレポートとは異なり、データがリアルタイムで更新されるため、常に最新の状況を把握できます。

例えば、営業担当者は自分の成約率や売上目標の達成状況を即座に確認でき、マーケティング担当者はキャンペーンのパフォーマンスやリードの獲得状況を可視化できます。カスタマーサービス担当者も、問い合わせ対応時間や顧客満足度の推移を追跡できます。

ダッシュボードとレポートの関係

レポートとは、ダッシュボードに表示される個別のデータ情報(グラフ、表、チャートなど)を指します。ダッシュボードは、このレポートを複数まとめて一覧表示する機能です。

1つのダッシュボードには、複数のレポートを配置することができます。例えば、営業ダッシュボードには「月次売上グラフ」「商談ステージ別の件数」「担当者別の成約率」といった複数のレポートを配置し、営業活動全体を俯瞰できるようにします。

HubSpotダッシュボードの作成方法

HubSpotダッシュボードの作成は、初期設定では事前作成済みテンプレートを活用することが推奨されます。テンプレートを使うことで、基本的な構成を素早く用意でき、後から自社に合わせてカスタマイズする方が効率的です。

ダッシュボードを作成するには、まずHubSpotの管理画面で「レポート」>「ダッシュボード」にアクセスし、「ダッシュボードを作成」をクリックします。その後、テンプレート選択またはゼロから作成の選択肢が表示されます。

テンプレートを選択する場合は、営業、マーケティング、カスタマーサービスなど、部門や目的に応じたテンプレートから選択できます。ゼロから作成する場合は、空白のダッシュボードから自由にレポートを追加していきます。

ダッシュボードの新規作成手順

新規作成の具体的な手順は以下の通りです:

  1. HubSpotの左サイドメニューから「レポート」>「ダッシュボード」にアクセス
  2. 右上の「ダッシュボードを作成」をクリック
  3. ダッシュボード名と権限設定を行う
    • 名前は部門や目的が分かりやすいものにする(例:「営業チーム週次レビュー」「マーケティングKPIモニター」)
    • 権限設定で、誰がダッシュボードを閲覧・編集できるかを設定
  4. テンプレートを選択するか、「空白のダッシュボード」を選択
  5. ダッシュボードが作成され、レポート追加画面に移行

権限設定では、全社共有、特定チームのみ、自分だけなど、アクセスレベルを適切に設定することが重要です。

レポートの追加と配置

ダッシュボードを作成したら、次にレポートを追加します。レポートの追加方法は、既存レポートから選択する方法と、新規レポートを作成する方法があります。

既存レポートから選択する場合は、「レポートを追加」をクリックし、表示されるレポート一覧から必要なものを選択します。新規レポートを作成する場合は、「新しいレポートを作成」を選択し、データソース、グラフタイプ、表示する指標を設定します。

レポートを追加した後は、ドラッグ&ドロップで配置変更できます。重要なレポートは左上に配置し、補足的なレポートは下部に配置するなど、優先度に応じてレイアウトを調整すると見やすくなります。

HubSpotダッシュボードのカスタマイズ方法

カスタマイズとは、ダッシュボードのレポート追加、サイズ変更、再配置、削除などの編集作業を指します。ダッシュボードは一度作成して終わりではなく、運用しながら継続的にカスタマイズしていくことが重要です。

カスタマイズでは、重要情報の強調、ウィジェットの選択、カラーテーマの統一、フィルター機能の活用が効果的です。例えば、目標達成状況を赤・黄・緑の色分けで視覚的に分かりやすくする、フィルター機能で期間や担当者を切り替えられるようにするなどの工夫が考えられます。

アクセス権限(ダッシュボードへのユーザーアクセスレベルを設定し、閲覧・編集権限を管理する機能)の設定も重要です。営業マネージャーには全データへのアクセスを許可し、個別の営業担当者には自分のデータのみ表示するなど、役割に応じた権限設定を行うことで、情報セキュリティを保ちながら必要な情報を共有できます。

見やすいダッシュボード作成のポイント

見やすいダッシュボードを作成するためには、以下のポイントを押さえることが重要です:

  1. 重要情報の強調:最も重要なKPIは大きく表示し、色分けで目立たせる
  2. ウィジェットの選択:データの種類に応じて適切なグラフタイプを選ぶ(時系列データは折れ線グラフ、割合は円グラフなど)
  3. カラーテーマの統一:企業カラーやダッシュボード全体で色使いを統一し、視覚的な一貫性を保つ
  4. フィルター機能の活用:期間、担当者、商品カテゴリなどでフィルタリングできるようにし、見たいデータをすぐに絞り込めるようにする
  5. 情報の過剰掲載を避ける:1つのダッシュボードに詰め込みすぎず、目的に応じて複数のダッシュボードに分ける

これらのポイントを意識することで、現場が「見たい」と思うダッシュボードを実現できます。

部門別・目的別のダッシュボード設定

ダッシュボードは部門や目的に応じて複数作成でき、ユーザーごとにアクセス権限を設定できます。例えば、営業部門向けには「営業パイプラインダッシュボード」、マーケティング部門向けには「リード獲得ダッシュボード」、カスタマーサービス部門向けには「顧客満足度ダッシュボード」を作成するといった使い方が一般的です。

営業部門のダッシュボードでは、商談ステージ別の件数、成約率、売上目標の達成状況などを表示します。マーケティング部門のダッシュボードでは、リード獲得数、コンバージョン率、キャンペーンのROIなどを表示します。カスタマーサービス部門のダッシュボードでは、問い合わせ対応時間、顧客満足度スコア、問題解決率などを表示します。

このように、部門ごとに必要な情報を整理してダッシュボードを設計することで、各部門が自分たちの業務に集中できる環境を構築できます。

HubSpotダッシュボード設計から実装・定着までの一気通貫プロセス

ダッシュボードを作成すれば自動的に成果が出ると考えるのは誤りです。実際には、KPI設計と現場への浸透支援が不可欠です。日本SFA/CRM業界平均導入効果として成約率向上10-20%が見込まれますが(HubSpot年次調査2025推定、事例ベース)、これを実現するには、ダッシュボードを作成するだけでなく、設計から実装、定着までの一気通貫プロセスが必要です。

また、HubSpotダッシュボードで営業レポートをリアルタイム化することで、チーム成果が20%向上した事例があります(HubSpot公式事例、BtoB営業チーム)。このような成果を実現するためには、専門家によるKPI設計・ダッシュボード実装・現場への浸透支援が重要です。

以下に、ダッシュボード設計から定着までのチェックリストを示します。

【チェックリスト】HubSpotダッシュボード設計から定着までのチェックリスト

  • 【KPI設計】事業目標から逆算してKPIを定義する
  • 【KPI設計】各部門の業務プロセスに沿ったKPIを設定する
  • 【KPI設計】計測可能で具体的な指標を選定する
  • 【KPI設計】KPIの定義と計算方法をドキュメント化する
  • 【ダッシュボード設計】部門ごとに必要なレポートをリストアップする
  • 【ダッシュボード設計】重要度に応じてレポートの配置を決定する
  • 【ダッシュボード設計】見やすいレイアウトと色使いを設計する
  • 【ダッシュボード設計】フィルター機能で柔軟にデータを絞り込めるようにする
  • 【実装】HubSpotでダッシュボードを作成する
  • 【実装】各レポートのデータソースと計算式を設定する
  • 【実装】アクセス権限を適切に設定する
  • 【実装】モバイルでも見やすいレイアウトにする
  • 【テスト】ダッシュボードのデータが正しく表示されるか確認する
  • 【テスト】リアルタイムでデータが更新されるか確認する
  • 【テスト】フィルター機能が正しく動作するか確認する
  • 【現場への浸透】ダッシュボードの使い方を現場に説明する
  • 【現場への浸透】定期的なレビュー会議でダッシュボードを活用する
  • 【現場への浸透】ダッシュボードを見る習慣を定着させる
  • 【現場への浸透】現場からのフィードバックを収集する
  • 【定期レビュー】月次でダッシュボードの活用状況を確認する
  • 【定期レビュー】現場の意見を反映してダッシュボードを改善する
  • 【定期レビュー】新しいKPIや指標の追加を検討する
  • 【定期レビュー】使われていないレポートを削除または再設計する

ダッシュボード設計の失敗パターンと回避策

HubSpotダッシュボード設計でよくある失敗パターンは、KPI設計が曖昧で何を表示すればよいか分からず、作成しても見にくく、結局現場が見ない・使わない状態になってしまうことです。このような失敗を避けるためには、以下の点に注意が必要です。

失敗パターン1:テンプレートをそのまま使えば十分と考える

テンプレートは汎用的に設計されているため、自社の業務プロセスに合わせたカスタマイズが必要です。例えば、自社の営業プロセスが「見込み客発掘→商談→提案→成約」という流れであれば、各ステージでの滞留時間や移行率を可視化するレポートを追加する必要があります。

失敗パターン2:KPI設計を飛ばしていきなりダッシュボードを作成する

KPI設計が明確でなければ、何を表示すべきか分からず、結局「何となく数字を並べただけ」のダッシュボードになってしまいます。まずは事業目標から逆算してKPIを定義し、それに基づいてダッシュボードを設計することが重要です。

失敗パターン3:作成して終わりと考える

ダッシュボードは一度作成すれば終わりではなく、定期的な見直しと最適化が重要です。現場の業務が変われば、表示すべき指標も変わります。また、現場からのフィードバックを反映してダッシュボードを改善し続けることが、長期的な活用につながります。

KPI設計とダッシュボード設計の関係性

KPI設計がダッシュボード設計に不可欠であることは、いくら強調しても足りません。KPI設計が明確でなければ、何を表示すべきか分からないからです。

日本SFA/CRM業界平均導入効果として成約率向上10-20%が見込まれますが(HubSpot年次調査2025推定、事例ベース)、これを実現するには、KPI設計が適切に行われている必要があります。例えば、成約率を向上させたいのであれば、商談ステージごとの移行率、商談期間、失注理由などをKPIとして設定し、それをダッシュボードで可視化することで、どこに課題があるのかを特定できます。

KPI設計のプロセスは、以下のステップで進めます:

  1. 事業目標の明確化:売上目標、顧客獲得数、市場シェアなど、達成したい事業目標を明確にする
  2. KPIの選定:事業目標を達成するために追跡すべき指標を選定する(成約率、リード獲得数、顧客満足度など)
  3. 計測方法の定義:各KPIをどのように計測するか、データソースや計算式を定義する
  4. 目標値の設定:各KPIの目標値を設定し、達成度を可視化できるようにする

このプロセスを経て設計されたKPIを基に、ダッシュボードを構築することで、事業目標達成に直結するダッシュボードを実現できます。

現場への浸透支援と定期レビュー

ダッシュボードを現場で使わせるための運用体制整備は、設計・実装と同じくらい重要です。いくら見やすいダッシュボードを作成しても、現場が見ない・使わなければ意味がありません。

HubSpotダッシュボードで営業レポートをリアルタイム化することで、チーム成果が20%向上した事例があります(HubSpot公式事例、BtoB営業チーム)。この事例では、売上データのリアルタイム更新を実現し、各担当者が数字に対する責任を意識する環境を構築したことが成功の鍵でした。

現場への浸透支援では、以下の取り組みが効果的です:

  1. 使い方の説明会を実施:ダッシュボードの見方、フィルター機能の使い方、自分の担当データの確認方法などを丁寧に説明する
  2. 定期的なレビュー会議で活用:週次や月次のレビュー会議でダッシュボードを画面共有し、全員で数字を確認する習慣を作る
  3. 現場からのフィードバック収集:「このレポートは見にくい」「この指標も追加してほしい」といった現場の声を収集し、改善に反映する
  4. リアルタイムデータ更新の徹底:データが古いと現場は見なくなるため、リアルタイムで更新される環境を整備する

定期レビューでは、月次でダッシュボードの活用状況を確認し、使われていないレポートは削除または再設計します。また、業務プロセスが変わった場合は、新しいKPIや指標の追加を検討します。

まとめ:専門家による設計・実装・定着支援で現場で使われるダッシュボードを実現

HubSpotダッシュボードは、営業パイプライン、チームパフォーマンス、収益指標をリアルタイムで視覚化・分析する強力なツールです。しかし、作成するだけでは成果につながりません。

本記事で解説した重要なポイントは以下の通りです:

  • HubSpotダッシュボードは、Smart CRMと連携してマーケティング・営業・カスタマーサービスのデータを一元管理できる
  • テンプレートを活用しつつ、自社の業務プロセスに合わせたカスタマイズが必要
  • KPI設計が明確でなければ、何を表示すべきか分からず、現場が使わないダッシュボードになってしまう
  • ダッシュボード設計から実装・定着までの一気通貫プロセスが成果実現の鍵
  • 現場への浸透支援と定期レビューにより、ダッシュボードを使う習慣を定着させる

次のアクションとして、本記事で提示したチェックリストを活用して自社の状況を確認し、不足している要素を特定してください。KPI設計が曖昧、現場が使っていない、定期レビューができていないといった課題がある場合は、MA/SFA実装経験を持つ専門家への相談を検討することをお勧めします。

HubSpotダッシュボードは作成するだけでは成果につながらず、MA/SFA実装経験を持つ専門家によるKPI設計・ダッシュボード実装・現場への浸透支援により、現場で使われるダッシュボードを実現できます。

「記事は出してるのに商談につながらない」を解決する。
御社を理解して書くから、刺さる。この記事はMediaSprintで作成しました。

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よくある質問

Q1HubSpotダッシュボードとは何ですか?

A1HubSpotのカスタマープラットフォームに統合されたカスタマイズ可能なツールで、営業パイプライン、チームパフォーマンス、収益指標をリアルタイムで視覚化・分析します。Smart CRMと連携することで、マーケティング・営業・カスタマーサービスのデータを一元管理でき、部門を横断した顧客の全体像を把握できます。

Q2HubSpotダッシュボードを作成しても現場が使わない理由は何ですか?

A2KPI設計が曖昧で何を表示すればよいか分からず、作成しても見にくく、現場が見ない・使わない状態になってしまうケースが多いです。テンプレートをそのまま使えば十分と考えがちですが、実際には自社の業務プロセスに合わせたカスタマイズが必要です。また、現場への浸透支援や定期レビューが不足していることも、活用されない要因です。

Q3HubSpotダッシュボードで期待できる効果はどのくらいですか?

A3日本SFA/CRM業界平均導入効果として成約率向上10-20%が見込まれます(HubSpot年次調査2025推定、事例ベース)。またHubSpot公式事例では、営業レポートをリアルタイム化することでチーム成果が20%向上した事例があります(BtoB営業チーム)。ただし、効果は企業規模・業種・運用体制により大きく異なるため、適切なKPI設計と現場への浸透支援が重要です。

Q4HubSpotダッシュボードのカスタマイズ方法は?

A4レポートの追加、サイズ変更、再配置、削除を通じてカスタマイズできます。見やすいダッシュボードを作成するには、重要情報の強調、データの種類に応じた適切なウィジェットの選択、カラーテーマの統一、フィルター機能の活用が効果的です。部門や目的に応じて複数のダッシュボードを作成し、ユーザーごとにアクセス権限を設定することも可能です。

Q5HubSpotダッシュボードを定着させるためのポイントは?

A5KPI設計を明確にし、自社の業務プロセスに合わせてカスタマイズすることが重要です。現場への浸透支援として、使い方の説明会を実施し、定期的なレビュー会議でダッシュボードを活用する習慣を作ります。売上データのリアルタイム更新により各担当者が数字に対する責任を意識する環境を構築し、現場からのフィードバックを収集して継続的に改善することが定着の鍵です。

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B2Bデジタルプロダクト実践ガイド編集部

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