SEOコンサル会社への依頼、どう選べばいい?
Webサイトからの集客を増やしたいと考えているB2B企業の多くが、「SEO対策を外注したいが、どの会社を選べばいいか分からない」という悩みを抱えています。「費用相場はどれくらい?」「成果は本当に出るの?」「悪徳業者の見分け方は?」といった疑問は尽きません。
この記事では、SEOコンサル会社の役割・サービス内容から、失敗しない選定基準、成果を出すための依頼方法まで、発注者目線で実務的な情報を網羅します。
この記事のポイント:
- SEOコンサル会社は検索順位ではなくコンバージョン(成約)を重視する会社を選ぶ
- 費用相場は月額10-50万円、大規模サイトは100万円以上が一般的
- 自社サイトの課題・方向性を明確にすることで費用対効果が向上する
- 会社自身のSEO実績(ブログ・メディアの検索上位表示)で技術力を見極める
- 2024年のトレンドは生成AI活用(50.5%)、AI Overview対応、E-E-A-T強化
1. SEOコンサル会社への依頼を検討すべきタイミング
SEOコンサル会社への依頼を検討すべきタイミングは、以下のような状況です。
自社でSEO対策に取り組んでいるが成果が出ない場合:
- 記事を公開しても検索順位が上がらない
- アクセス数は増えているがコンバージョンにつながらない
- SEOの知識が不足しており、何から手をつければいいか分からない
リソース不足で継続的なSEO対策が難しい場合:
- 社内にSEO担当者がいない、または兼任で時間が取れない
- コンテンツ制作のペースが追いつかない
- 最新のSEOトレンド(AI Overview、E-E-A-T等)への対応が遅れている
サイトリニューアルや大規模なコンテンツ追加を予定している場合:
- 新規サイト立ち上げ時にSEO設計を組み込みたい
- 既存サイトの構造を見直し、技術的なSEO対策を強化したい
これらの状況に当てはまる場合、外部の専門家の力を借りることで、効率的に成果を出せる可能性が高まります。
2. SEOコンサル会社の種類とサービス内容
SEOコンサル会社は大きく4つのタイプに分類されます。それぞれの特徴を理解し、自社のニーズに合った会社を選びましょう。
(1) 総合型・コンテンツ特化型・技術特化型・インハウス支援型の違い
総合型:
- SEO戦略設計から実行、分析・改善まで一貫してサポート
- コンテンツ制作、テクニカルSEO、外部リンク施策など幅広く対応
- 主要企業例: Faber Company、Willgate、CINC、ナイル等
コンテンツ特化型:
- SEO記事の企画・制作に強みを持つ
- 編集者・ライターチームを抱え、大量のコンテンツ制作が可能
- オウンドメディア運営を外注したい企業に適している
技術特化型:
- サイト構造の最適化、表示速度改善、構造化データ実装等に強み
- エンジニアリング知識が豊富で、大規模サイトの技術的課題に対応
- ECサイトやポータルサイトなど、複雑な構造のサイトに適している
インハウス支援型:
- SEOノウハウの社内移転を支援
- 研修・コンサルティングを通じて、自社でSEO対策を完結できる体制を構築
- 中長期的に外注費を削減したい企業に適している
(2) 提供サービスの範囲(戦略設計・コンテンツ制作・テクニカルSEO)
SEOコンサル会社が提供する主なサービスは以下の通りです。
戦略設計:
- キーワード調査・選定
- 競合分析
- SEO戦略立案(短期・中長期のロードマップ作成)
コンテンツ制作:
- SEO記事の企画・執筆・編集
- 既存コンテンツのリライト
- コンテンツカレンダーの作成・運用
テクニカルSEO:
- サイト構造の最適化(内部リンク設計、URL構造等)
- ページ表示速度の改善
- 構造化データの実装
- モバイルフレンドリー対応
外部施策:
- 被リンク獲得支援
- プレスリリース配信
分析・改善:
- Google Analytics、Search Consoleのデータ分析
- 定期レポート作成
- 改善施策の提案・実行
依頼範囲を明確にすることで、適切な会社を選定しやすくなります。
3. 失敗しないSEOコンサル会社の選定基準5つ
SEOコンサル会社を選ぶ際、以下の5つの基準を重視することで、失敗のリスクを大幅に減らせます。
(1) 検索順位ではなくコンバージョンを重視しているか
SEOの最終目標は「検索順位を上げること」ではなく、「ビジネス成果(売上・リード獲得)を出すこと」です。検索順位だけを追求する会社に依頼すると、流入は増えてもコンバージョンにつながらず、費用対効果が悪化する可能性があります。
確認ポイント:
- 提案時に「検索順位」だけでなく「コンバージョン率」「リード獲得数」「売上」などの成果指標について言及しているか
- 過去の成功事例で、検索順位だけでなくビジネス成果(売上増加、リード獲得数等)を明示しているか
(2) 自社サイトのSEO実績と専門性
SEOコンサル会社自身のSEO実績を確認することで、技術力を見極められます。
確認ポイント:
- 会社のブログやオウンドメディアが「SEO対策」「Webマーケティング」等の関連キーワードで検索上位に表示されているか
- コンテンツの質が高く、情報が最新かつ正確か
- E-E-A-T(経験・専門性・権威性・信頼性)を意識したコンテンツ作りをしているか
(3) 費用体系の明確さと契約条件
費用体系が不明瞭な会社は、後から追加費用が発生するリスクがあります。
確認ポイント:
- 月額固定報酬型の場合、何がサービス範囲に含まれているか明確か
- 初期費用、月額費用、成果報酬の有無が明示されているか
- 契約期間の縛り(最低契約期間)があるか、途中解約時のペナルティは
一般的な費用相場(2025年時点):
- 月額固定報酬型: 月額10-50万円(中小企業向け)、月額50-100万円以上(大規模サイト向け)
- 初期費用: 5-20万円
- 成果報酬型: 検索順位や流入数に応じた報酬(ただし、成果報酬型は短期的な順位操作に走るリスクがあるため注意が必要)
※料金は企業規模、サイト規模、依頼範囲によって変動します。最新の料金は各社公式サイトでご確認ください。
(4) 2024年のSEOトレンドへの対応力
2024年、SEO対策には以下のトレンドへの対応が求められています。
生成AI活用によるコンテンツ制作効率化(50.5%):
- 2024年の新規SEO対策として、最も多くの企業が導入している(インフォネット調査)
- ただし、AI生成コンテンツの品質管理が重要
AI Overview(SGE)対応:
- 2024年8月26日に日本展開が開始された、複数情報源から関連情報を統合して検索結果に表示するAI機能
- ゼロクリック検索が増加する可能性があり、コンバージョン導線の見直しが必要
E-E-A-T強化:
- Experience(経験)、Expertise(専門性)、Authoritativeness(権威性)、Trustworthiness(信頼性)がGoogleの検索品質評価基準として重要性が増している
- 著者情報の明示、一次情報の引用、信頼できる情報源の活用が求められる
Navboostアルゴリズム:
- ユーザーのクリック、スクロール、マウスホバー等の行動を評価軸として検索結果に反映
- ユーザー体験の質が検索順位に直結するため、コンテンツの読みやすさ・有用性が重要
確認ポイント:
- これらのトレンドを理解し、提案に反映しているか
- 最新のGoogleアルゴリズム更新に迅速に対応できる体制があるか
(5) 導入実績と成功事例
同業種・同規模企業での導入実績があるかを確認しましょう。
確認ポイント:
- 自社と同じ業種・規模の企業での成功事例があるか
- 成功事例で具体的な数値(流入○倍、売上○億円等)が公開されているか
- 事例企業が実名で公開されているか(架空の事例でないか)
※成功事例は業種・サイト規模・競合状況により結果が大きく異なるため、自社状況に合わせた判断が必要です。
4. 費用相場と料金体系の理解
SEOコンサルの費用は、依頼範囲・サイト規模・企業規模によって大きく変動します。
(1) 月額固定型の相場(10-50万円、大規模100万円以上)
月額固定報酬型は、毎月一定の報酬を支払う料金体系です。
相場(2025年時点):
- 小規模企業(従業員50人未満): 月額10-20万円
- 中堅企業(従業員50-500人): 月額30-50万円
- 大企業(従業員500人以上): 月額50-100万円以上
サービス範囲例:
- SEO戦略設計
- 月次レポート作成
- 改善施策の提案
- コンテンツ制作(別途料金の場合もあり)
- テクニカルSEO対応
メリット:
- 毎月の支出が予測しやすい
- 継続的なサポートを受けられる
デメリット:
- 成果が出なくても費用が発生する
(2) 初期費用と成果報酬型の注意点
初期費用:
- 5-20万円程度が一般的
- サイト診断、競合分析、SEO戦略設計などに充てられる
成果報酬型:
- 検索順位や流入数に応じた報酬を支払う料金体系
- 1キーワードあたり月額数万円〜(順位により変動)
注意点:
- 短期的な順位操作(ブラックハットSEO)に走るリスクがある
- 検索順位は上がってもコンバージョンにつながらない可能性がある
- キーワード単位での契約のため、全体的なSEO戦略が欠ける場合がある
推奨: 成果報酬型よりも月額固定型の方が、中長期的な視点でSEO戦略を構築しやすく、ビジネス成果につながりやすい傾向があります。
※料金は変更される可能性があります。最新情報は各社公式サイトでご確認ください。
5. インハウスSEOと外注の判断基準
「SEO対策を社内で行うべきか、外注すべきか」は多くの企業が悩むポイントです。
(1) インハウスSEOのメリット・デメリット
メリット:
- 外注費を削減できる
- SEOノウハウが社内に蓄積される
- 自社の商品・サービスを深く理解した上でコンテンツを作成できる
- 施策のスピードが速い(外部との調整が不要)
デメリット:
- SEO専門知識を持つ人材の採用・育成が必要
- 最新のSEOトレンド・アルゴリズム更新への対応が遅れる可能性がある
- 初期段階で失敗するリスクが高い(専門知識不足により)
インハウスSEOが適している企業:
- 既にSEO経験者が社内にいる
- 継続的にコンテンツ制作に取り組めるリソースがある
- 中長期的に外注費を削減したい
(2) 外注からインハウスへの段階的移行方法
最初から完全インハウスを目指すのではなく、段階的に移行する「ハイブリッド型」が推奨されます。
ステップ1(0-6ヶ月): 外注メイン
- SEO戦略設計、初期のコンテンツ制作、テクニカルSEO対応を外注
- 社内担当者は外注先から学びながらノウハウを吸収
ステップ2(6-12ヶ月): ハイブリッド型
- 戦略設計・技術的な部分は外注、コンテンツ制作は一部内製化
- 外注先の研修・コンサルティングを受けながら社内のスキルを向上
ステップ3(12ヶ月以降): インハウスメイン
- 日常的なSEO対策は社内で完結
- 高度な技術的課題や戦略的な判断が必要な場合のみ外注を活用
この段階的移行により、初期の失敗リスクを抑えながら、中長期的には外注費を削減できます。
6. まとめ:成果を出すためのSEOコンサル会社活用法
SEOコンサル会社を選ぶ際は、以下のポイントを押さえましょう。
選定基準:
- 検索順位ではなくコンバージョンを重視する会社を選ぶ
- 会社自身のSEO実績を確認し、技術力を見極める
- 費用体系が明確で、契約条件が納得できるか確認する
- 2024年のSEOトレンド(生成AI、AI Overview、E-E-A-T)に対応できるか確認する
- 同業種・同規模企業での導入実績があるか確認する
依頼前に準備すべきこと:
- 自社サイトの課題・目標を明確にする(現状の流入数、目標のリード獲得数等)
- 依頼範囲を決める(戦略設計のみ、コンテンツ制作含む、テクニカルSEO含む等)
- 予算を決める(月額費用、初期費用の上限)
次のアクション:
- 3〜5社の公式サイトで詳細を確認する
- 問い合わせ・資料請求をして提案内容を比較する
- 成功事例を参考に、自社に適した会社を選定する
- 契約前に費用体系・契約条件を再確認する
SEOコンサル会社を適切に選び、協力しながらSEO対策を進めることで、自社サイトからの安定的な集客とビジネス成果の向上を実現しましょう。
よくある質問:
Q: SEOコンサルの費用相場はどのくらい? A: 月額10-50万円が一般的相場です。大規模サイトは100万円以上、初期費用は5-20万円程度が目安です。企業規模・機能により変動するため、複数社で見積もりを取ることが推奨されます。
Q: インハウスSEOと外注どちらが良い? A: 人材・ノウハウがあればインハウスで費用削減が可能ですが、リソース不足なら外注が適しています。最初は外注活用、段階的にインハウス移行するハイブリッド型が推奨されます。
Q: SEOコンサル会社選びで最も重視すべき点は? A: 検索順位だけでなくコンバージョン(成約)を重視しているかです。自社サイトのSEO実績を見て技術力を確認し、費用体系が明確で、2024年のSEOトレンドに対応できる会社を選びましょう。
