メルマガ配信ツールを導入したいけれど、どれを選べばいいか分からない...
B2Bマーケティングを担当している方の多くが、「メルマガ配信ツールって何を基準に選べばいいの?」「無料と有料の違いは?」「効果測定はどうやるの?」といった疑問を抱えています。
メールマーケティングはBtoB領域で非常に有効な手法ですが、通常のメールソフトで大量配信を行うと到達率が低下したり、効果測定ができなかったりと、期待した成果が得られないことも少なくありません。メルマガ配信ツールを活用すれば、配信リスト管理、スケジュール設定、開封率・クリック率の詳細分析が可能になります。
この記事では、メルマガ配信ツールの基本機能から、選び方、主要ツールの比較、到達率を高める設定、効果測定の方法まで、B2B企業のマーケティング担当者が実務で活用できる情報を包括的に解説します。
この記事のポイント:
- メルマガ配信ツールは一斉メール配信を効率的に行え、配信リスト管理・スケジュール設定・効果測定機能を備える
- 配信規模と料金体系(登録アドレス数 vs 配信数)、必須機能(SPF・DKIM・DMARC対応)を確認して選定
- シェア上位は配配メール(18.75%)、WiLL Mail(12.09%)、ブラストメールは#1評価を獲得
- 到達率の目安は90-95%で、メール認証技術(SPF・DKIM・DMARC)の設定が2024年以降事実上必須
- 主要KPIは到達率・開封率・クリック率・コンバージョン率・解約率の5つ
1. メルマガ配信ツールとは?基本機能と導入メリット
メルマガ配信ツールの定義、主要機能、通常のメールソフトとの違いについて理解しましょう。
(1) メルマガ配信ツールの定義
メルマガ配信ツール(メール配信システム)とは、一斉メール配信を効率的に行い、配信リストの顧客管理、配信スケジュール設定、開封率やクリック率の詳細分析を行うためのツールです。
企業がメールマーケティングを実施する際、通常のメールソフト(Gmail、Outlookなど)では以下のような課題があります:
通常のメールソフトの課題:
- 大量配信時に到達率が低下する(一度に数百件以上送ると迷惑メール扱いされやすい)
- 開封率やクリック率を測定できない(効果検証が困難)
- 配信リスト管理が手作業で煩雑(誤送信リスクが高い)
- 配信停止依頼への対応が手作業(法令遵守が困難)
メルマガ配信ツールを導入することで、これらの課題を解決し、効率的かつ効果的なメールマーケティングが可能になります。
(2) 主要機能(配信リスト管理・スケジュール設定・効果測定)
メルマガ配信ツールの主要機能は以下の通りです:
1. 配信リスト管理:
- 購読者情報の一元管理(氏名、メールアドレス、属性情報など)
- セグメント配信(業種別、企業規模別、行動履歴別など)
- 配信停止管理の自動化(特定電子メール法への対応)
- インポート・エクスポート機能(CSV等)
2. 配信スケジュール設定:
- 予約配信機能(日時を指定して自動配信)
- ステップメール機能(シナリオに沿って自動配信)
- 定期配信機能(毎週月曜10時など)
3. 効果測定・分析:
- 開封率測定(HTMLメールにトラッキングピクセルを埋め込む)
- クリック率測定(リンクのクリック数を計測)
- コンバージョン測定(購入、登録などの目標達成数)
- ヒートマップ(どの部分がクリックされたか可視化)
4. その他の便利機能:
- HTMLエディタ(テンプレートを使ってデザイン作成)
- A/Bテスト機能(件名や本文を複数パターンテスト)
- API連携(CRM、MA、ECカート等との連携)
- メール認証設定(SPF・DKIM・DMARC対応)
(参考: メルマガ配信ができるツールおすすめ12選!機能・無料プランも解説)
これらの機能により、メールマーケティングの効率と効果を大幅に向上させることができます。
(3) 通常のメールソフトとの違い
通常のメールソフトとメルマガ配信ツールの主な違いは以下の通りです:
通常のメールソフト(Gmail、Outlook等):
- 小規模配信(数十件〜100件程度)に適している
- 追加コストなし、シンプルで手軽
- 大量配信時に到達率が低下する可能性
- 効果測定が困難
メルマガ配信ツール:
- 中〜大規模配信(数百〜数十万件)に対応
- 月額コスト(無料〜数千円〜数万円)
- 高い到達率を維持(専用サーバー、IPレピュテーション管理)
- 開封率・クリック率・コンバージョン率の詳細測定
配信数が100件を超える場合、またはメールマーケティングで成果を測定したい場合は、メルマガ配信ツールの導入が推奨されます。
(4) MAツールとの違いと連携
メルマガ配信ツールとMAツール(マーケティングオートメーション)の違いも理解しておきましょう。
メルマガ配信ツール:
- メール配信に特化したツール
- 月額数千円〜数万円程度で導入しやすい
- 機能はシンプルで操作が容易
MAツール(HubSpot、SATORI、Marketo等):
- メール配信を含む包括的なマーケティング機能(リードスコアリング、ステップメール、CRM連携など)
- 月額数万円〜数十万円程度で導入コストが高い
- 高度な機能ゆえに学習コストが高い
B2B企業では、まずメルマガ配信ツールでメールマーケティングの基盤を構築し、リードナーチャリングが本格化した段階でMAツールに移行するステップが一般的です。また、メルマガ配信ツールとMAツールをAPI連携して、それぞれの強みを活かす運用も可能です。
2. メルマガ配信ツールの選び方と比較ポイント
メルマガ配信ツールを選定する際の基準と、比較すべきポイントを解説します。
(1) 配信規模と料金体系(登録アドレス数 vs 配信数)
メルマガ配信ツールの料金体系は、主に以下の2パターンがあります:
1. 登録アドレス数で課金:
- 配信リストに登録できるメールアドレス数に応じて料金が決まる
- 配信頻度が高い場合にコストパフォーマンスが良い
- 例: 登録5,000件まで月額5,000円、登録10,000件まで月額10,000円
2. 配信数で課金:
- 実際に配信したメール数に応じて料金が決まる
- 配信頻度が低い場合にコストパフォーマンスが良い
- 例: 月間配信10,000通まで月額3,000円、月間配信50,000通まで月額10,000円
自社の配信規模(登録アドレス数、配信頻度)を見積もり、どちらの料金体系が適しているか比較しましょう。
配信規模の目安:
- 小規模(100件未満): 無料プランまたは月額2,000円程度
- 中規模(100〜10,000件): 月額3,000円〜30,000円程度
- 大規模(10,000件以上): 月額30,000円〜100,000円以上
(参考: メール配信システム比較16選!機能や料金、タイプ別の選び方 | アスピック|SaaS比較・活用サイト)
(2) 必須機能の確認(SPF・DKIM・DMARC対応、セグメント配信、A/Bテスト)
ツール選定時に必ず確認すべき必須機能は以下の通りです:
1. メール認証技術(SPF・DKIM・DMARC)対応:
- 2024年のGmailガイドライン変更により、メール認証技術への対応が事実上必須化
- SPF・DKIM・DMARCの3つすべてに対応しているツールを選ぶ
- 設定サポートが充実しているかも確認
(参考: 【2025年最新】無料で使えるメルマガ配信サービス12選!有料サービスとの違いも解説 - メルマガ・メール配信サービスの配配メール)
2. セグメント配信機能:
- 業種別、企業規模別、行動履歴別など、条件を指定して配信できるか
- セグメント作成の柔軟性(複数条件の組み合わせが可能か)
3. A/Bテスト機能:
- 件名や本文の複数パターンをテストできるか
- 自動で勝ちパターンを選択して配信できるか
4. 効果測定機能:
- 開封率、クリック率、コンバージョン率の測定が可能か
- レポート機能が充実しているか(CSVエクスポート、グラフ表示など)
5. 高速配信能力:
- 大量配信が必要な場合、毎時何通まで配信できるかを確認
- ベンダーによって毎時260万通〜1,000万通と大きく異なる
これらの機能が自社の要件を満たしているか、無料トライアルで実際に試してから導入することが推奨されます。
(3) 無料ツールと有料ツールの違い
無料ツールと有料ツールの主な違いは以下の通りです:
無料ツール:
- 配信数や登録アドレス数に制限がある(例: 月間2,000通まで、登録500件まで)
- 効果測定機能が限定的(開封率のみ、詳細分析なし)
- ツールのロゴが挿入される場合がある
- サポートが限定的(メールのみ、または英語のみ)
有料ツール:
- 大量配信対応(数万〜数十万件)
- 詳細な効果測定(開封率、クリック率、コンバージョン率、ヒートマップ等)
- セグメント配信、A/Bテスト、ステップメール機能
- 専任サポート、導入支援、運用コンサルティング
- ツールのロゴなし(ブランドイメージを保てる)
営業目的で利用する場合は、必要な機能が揃っている有料ツールの方が良いと言われています。まずは無料ツールで試してみて、配信数や必要な機能が増えてきたら有料ツールに移行するのも一つの方法です。
(参考: 【2025年最新】メルマガ配信ツールおすすめ13選! 無料で使えるツール・失敗しない選び方もご紹介 | メール配信システム「blastmail」Offical Blog)
(4) サポート体制と操作性
ツール選定時に見落としがちですが、サポート体制と操作性も重要なポイントです。
サポート体制:
- 日本語サポートの有無(海外ツールは英語のみの場合も)
- サポート手段(電話、チャット、メール)
- 導入支援の有無(初期設定、トレーニング)
- オンボーディング資料やヘルプセンターの充実度
操作性:
- 直感的に操作できるインターフェースか
- HTMLエディタが使いやすいか(ドラッグ&ドロップ対応など)
- テンプレートが豊富か(業種別・目的別)
- スマホからも操作できるか
無料トライアルを活用し、実際の使用感を確認して、自社の業務フローに適合するか検証することが重要です。
3. おすすめメルマガ配信ツールの比較
主要なメルマガ配信ツールを、シェア・機能・料金で比較します。(以下は一般的な情報であり、最新の料金・機能は各公式サイトでご確認ください)
(1) シェア上位ツール(配配メール、WiLL Mail、WEBCAS e-mail)
配配メール:
- シェア: 18.75%(国内シェア上位)
- 特徴: BtoB企業向けメール配信ツール、導入実績1万社以上
- 料金: 月額10,000円〜(配信数により変動)
- メリット: 詳細な効果測定、セグメント配信対応、日本語サポート充実
- デメリット: 料金が高め
WiLL Mail:
- シェア: 12.09%
- 特徴: 中堅企業向けメール配信ツール
- 料金: 月額4,000円〜(配信数により変動)
- メリット: コストパフォーマンスが良い、操作が簡単
- デメリット: 高度な機能は限定的
WEBCAS e-mail:
- 特徴: 大企業向けメール配信システム
- 料金: 月額5万円〜(カスタマイズ可能)
- メリット: 高速配信、高度なカスタマイズ可能
- デメリット: 導入コストが高い
(参考: メール配信システム比較16選!機能や料金、タイプ別の選び方 | アスピック|SaaS比較・活用サイト)
(2) コスパ重視ツール(ブラストメール等)
ブラストメール:
- 評価: #1評価を獲得(複数の比較サイトで高評価)
- 特徴: シンプルで使いやすい、コストパフォーマンスが高い
- 料金: 月額3,000円〜(配信数により変動)
- メリット: 初心者でも使いやすい、日本語サポート充実、無料トライアルあり
- デメリット: 高度なマーケティング機能は限定的
(参考: 【2025年最新】メルマガ配信ツールおすすめ13選! 無料で使えるツール・失敗しない選び方もご紹介 | メール配信システム「blastmail」Offical Blog)
(3) 高速配信ツール(SPIRAL等)
SPIRAL:
- 特徴: 高速配信に特化(毎時260万通)
- 料金: 月額5万円〜
- メリット: 大量配信に対応、セキュリティが強固
- デメリット: 料金が高め
大量配信が必要な場合(数十万件以上)は、高速配信能力を持つツールを検討しましょう。
(参考: 【2025年最新】無料で使えるメルマガ配信サービス12選!有料サービスとの違いも解説 - メルマガ・メール配信サービスの配配メール)
(4) 無料で使えるツール(Benchmark Email、Mailchimp等)
Benchmark Email:
- 特徴: グローバルで人気のメール配信ツール
- 料金: 無料プラン有り(月間250通、登録500件まで)、有料プランは月額1,800円〜
- メリット: テンプレート豊富、無料プランで試せる、日本語対応
- デメリット: 一部機能は英語のみ
Mailchimp:
- 特徴: 世界最大級のメール配信ツール
- 料金: 無料プラン有り(月間1,000通、登録500件まで)、有料プランは月額1,350円〜
- メリット: テンプレートが豊富、AI機能搭載
- デメリット: インターフェースは英語中心、日本語サポート限定的
無料で始めて、配信数が増えてきたら有料プランに移行するのが推奨されます。
各ツールにはメリット・デメリットがあるため、自社の予算・配信数・必要な機能に応じて選定することが重要です。
4. メール到達率を高める設定と運用のポイント
メール到達率を高めるための具体的な設定と運用方法を解説します。
(1) メール認証技術(SPF・DKIM・DMARC)の設定
メール到達率を高める最も重要な施策は、メール認証技術(SPF・DKIM・DMARC)の設定です。
メール認証技術とは:
- メールの送信元が正当なものであることを証明する技術
- なりすましメールやフィッシング詐欺を防ぐための仕組み
主要な認証方式:
- SPF(Sender Policy Framework): 送信元IPアドレスを認証
- DKIM(DomainKeys Identified Mail): メールの内容が改ざんされていないことを証明
- DMARC(Domain-based Message Authentication, Reporting and Conformance): SPFとDKIMの結果を基に、受信側の対応方針を指定
2024年のGmailガイドライン変更により、これらの認証技術への対応が事実上必須化されました。認証を実装していないと、GmailやOutlookなどの主要メールサービスで迷惑メールフォルダに振り分けられる可能性が高まります。
メール配信ツールでは、これらの認証設定をサポートしているため、初期設定で必ず実装することが推奨されます。設定方法が分からない場合は、ツールのサポートチームに相談しましょう。
(参考: 【2025年最新】無料で使えるメルマガ配信サービス12選!有料サービスとの違いも解説 - メルマガ・メール配信サービスの配配メール)
(2) 配信リストの定期的な見直し
配信リストを定期的に見直し、無効なメールアドレスを除外することで、到達率を改善できます。
配信リスト見直しのポイント:
- エラーメールアドレスの削除(存在しないアドレス、受信拒否など)
- 長期間開封していないアドレスの整理(3〜6ヶ月開封なしなど)
- 定期的なリスト整理(四半期に1回など)
無効なメールアドレスへの配信を続けると、IPレピュテーション(送信元IPアドレスの評判スコア)が低下し、到達率が悪化します。到達率の目安は90-95%で、90%以下の場合は改善措置が必要です。
(参考: メールの到達率とは?低下の原因と8つの改善方法を詳しく解説!計算方法や目安も | 【公式】ブラストエンジン(blastengine)|API連携・SMTPリレー)
(3) ダブルオプトイン方式の活用
ダブルオプトイン方式を使用すると、誤ったメールアドレスを防ぎ、高品質な購読者リストを維持できます。
ダブルオプトイン方式とは:
- ユーザーがメールアドレスを登録
- 確認メールを送信
- ユーザーが確認メール内のリンクをクリックして購読を承認
メリット:
- 誤ったメールアドレス登録を防ぐ
- 購読意欲が高いユーザーのみをリスト化(開封率・クリック率が向上)
- 迷惑メール報告のリスクが低下
デメリット:
- 登録完了までのステップが増える(離脱率が上がる可能性)
BtoB企業では、高品質なリードを獲得するためにダブルオプトイン方式の活用が推奨されます。
(4) スパムキーワード・記号の回避
スパム的なキーワードや過度な記号の使用は、到達率低下の原因となります。
避けるべきキーワード・表現:
- 「無料」「今すぐ」「限定」「儲かる」などの煽り文句の過度な使用
- 全角カタカナの連続(「ムリョウ」「カネモウケ」など)
- 過度な記号(!!!、☆☆☆など)
- 短縮URL(bit.ly等)の多用
推奨される表現:
- 具体的で誠実な表現(「2025年3月31日まで無料トライアル実施中」など)
- 記号は控えめに使用
- 短縮URLではなく、正規のURLを使用
件名や本文にスパムキーワードが含まれていないか、事前にチェックしましょう。
(5) IPレピュテーション管理
IPレピュテーション(送信元IPアドレスの評判スコア)を良好に保つことが、到達率維持の鍵です。
IPレピュテーションに影響する要因:
- スパム報告の多さ
- エラーメールの多さ(無効なアドレスへの配信)
- 配信頻度の急激な変化
- IPアドレスの過去の使用履歴
IPレピュテーションを保つポイント:
- 質の高い配信リストを維持(ダブルオプトイン、定期的な見直し)
- 配信頻度を一定に保つ(急に大量配信しない)
- 専用IPアドレスを使用(共有IPは他の送信者の影響を受ける)
メール配信ツールによっては、専用IPアドレスのオプションを提供している場合があります。大量配信を行う場合は検討しましょう。
5. 効果測定とKPI管理
メルマガの効果を継続的に測定し、改善するための具体的な手法を解説します。
(1) 主要KPI(到達率・開封率・クリック率・CVR・解約率)
メルマガの効果測定では、以下の5つのKPIが重要です:
1. 到達率:
- 送信したメールのうち、実際に受信者のメールボックスに届いた割合
- 計算式: 到達数 ÷ 送信数 × 100
- 目安: 90〜95%(90%以下の場合は改善措置が必要)
2. 開封率:
- 配信したメールが開封された割合
- 計算式: 開封数 ÷ 到達数 × 100
- 目安: 10〜20%(BtoB領域では15〜25%)
3. クリック率(CTR):
- メール内のリンクがクリックされた割合
- 計算式: クリック数 ÷ 到達数 × 100
- 目安: 2〜3%
4. コンバージョン率(CVR):
- メールをきっかけに目標アクション(資料請求、購入など)を完了した割合
- 計算式: コンバージョン数 ÷ 到達数 × 100
- 目安: 0.5〜2%(商材や目標により大きく異なる)
5. 解約率(配信停止率):
- 配信停止を依頼したユーザーの割合
- 計算式: 配信停止数 ÷ 到達数 × 100
- 目安: 0.5%以下(高い場合は配信内容やターゲティングを見直す)
(参考: メルマガ配信は効果測定で決まる!設定すべきKPIとは?分析方法もご紹介 - メルマガ・メール配信サービスの配配メール)
これらの指標をメール配信ツールで測定し、継続的に改善していくことが重要です。
(2) 業界別平均値とベンチマーク
開封率とクリック率は業界により大きく異なります。自社の数値を業界平均と比較する際は、以下のベンチマークを参考にしてください。
業界別平均開封率(2024年データ):
- 教育・トレーニング: 21.5%
- 非営利団体: 20.8%
- メディア・出版: 19.7%
- IT・ソフトウェア: 18.3%
- 製造業: 17.2%
- 小売業: 15.8%
業界別平均クリック率(2024年データ):
- 教育・トレーニング: 2.8%
- 非営利団体: 2.5%
- メディア・出版: 2.3%
- IT・ソフトウェア: 2.1%
- 製造業: 1.9%
- 小売業: 1.7%
自社の数値が業界平均を下回っている場合は、件名や本文の改善、セグメント配信の活用、A/Bテストなどを検討しましょう。
(3) PDCAサイクルでの継続改善
メルマガの効果を継続的に改善するには、PDCAサイクルを回すことが重要です。
PDCAサイクル:
- Plan(計画): 目標設定、仮説立案(「件名に数値を入れると開封率が向上する」など)
- Do(実行): A/Bテストで検証、メール配信
- Check(測定): 開封率、クリック率、コンバージョン率を測定
- Action(改善): 結果を分析し、次回に反映(勝ちパターンを採用、負けパターンを改善)
改善すべき要素:
- 件名(数値の有無、記号の有無、文字数など)
- 送信者名(企業名のみ vs 企業名+担当者名)
- 本文の構成(短文 vs 長文、箇条書き vs 段落)
- CTAの文言(「詳細を見る」 vs 「無料で試す」)
- 配信時刻(朝8時 vs 昼12時 vs 夕方18時)
A/Bテストは継続的に実施し、小さな改善を積み重ねることで、開封率・クリック率を大幅に向上させることができます。
(4) データドリブン自動化の活用
2025年のトレンドとして、データドリブンな自動化により詳細な顧客行動分析とROI測定が可能になっています。
データドリブン自動化の例:
- 顧客の行動履歴(Webサイト訪問、資料ダウンロード等)をトリガーに自動配信
- 開封時刻のデータを基に、個別に最適な配信時刻を自動調整
- リアルタイムデータを活用し、配信内容を動的に変更
AI・機械学習の活用:
- AIが件名を自動生成・最適化
- 機械学習で開封率・クリック率を予測
- ハイパーパーソナライゼーション(個別のニーズや状況をリアルタイムで反映)
(参考: 2025年に注目すべきメールマーケティングトレンド8選、【2025年最新】メールマーケティングは本当に古い?SNS時代にメールの価値が見直されている理由 | メール配信システム「blastmail」Offical Blog)
海外ツールではAI機能搭載が進んでおり、今後国内ツールでも普及が見込まれます。
6. まとめ:目的別おすすめツールと導入ステップ
メルマガ配信ツールは、B2B企業のメールマーケティングを効率化し、効果を最大化するために不可欠なツールです。配信リスト管理、スケジュール設定、開封率・クリック率の詳細分析が可能になります。
目的別おすすめツール:
コストパフォーマンス重視:
- ブラストメール(月額3,000円〜、#1評価、初心者向け)
- WiLL Mail(月額4,000円〜、シェア12.09%)
シェア・実績重視:
- 配配メール(月額10,000円〜、シェア18.75%、導入実績1万社以上)
無料で試したい:
- Benchmark Email(無料プラン有り、日本語対応)
- Mailchimp(無料プラン有り、AI機能搭載)
大量配信が必要:
- SPIRAL(月額5万円〜、毎時260万通の高速配信)
導入ステップ:
- 自社の配信規模と予算を見積もる(登録アドレス数、配信頻度)
- 必須機能を確認(SPF・DKIM・DMARC対応、セグメント配信、A/Bテスト)
- 無料トライアルで実際に試す(複数ツールを比較)
- メール認証技術(SPF・DKIM・DMARC)を設定
- 配信リストをインポートし、セグメント設定
- テスト配信で到達率・開封率を確認
- 本格運用開始、PDCAサイクルで継続改善
2025年は、メール認証技術(SPF・DKIM・DMARC)の標準化、AI・機械学習の活用、ハイパーパーソナライゼーションが進展する見込みです。米国メールマーケティング市場は年平均成長率5.9%で成長継続、日本のSaaS型メール配信システム市場は2025年に1,166.7億円に到達すると予測されています。
SNSや生成AIの台頭にもかかわらず、メールニュースレターは製品購入やサービス利用検討時の情報源として高い信頼性を維持しています。自社の目的と予算に合ったツールを選定し、メールマーケティングの成果を最大化しましょう。
※この記事は2025年12月時点の情報です。メール配信ツールの料金・機能、統計データ等は変更される可能性があるため、最新情報は各公式サイトでご確認ください。
